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中国から帰国した翌々日、日本大学で学内で共同研究を呼びかける発表会がありました。各研究者が研究内容を盛り込んだポスターを作成し呼びかけます。

日本大学各各部から25人の応募がありました。大学としては若手の研究者の提案の場ということでしたが私も応募したところ採用してもらえました。

発表の際、「いい年したおっさんと思われるでしょうがこの4月に総合科学研究所教授に就いたばかりの新人ということでお許し下さい。」と自己紹介しました。

私以外は新進気鋭の研究者ばかりで準教授、助教授、助手といった方々でした。医薬や理工系の学部の応募が圧倒的でした。一部社会、人文系の提案でした。

日本大学は来年4月から危機管理学部という新しい学部を創設します。6月に文部科学省から正式に認可されました。日本で初めての学部です。

危機管理といっても非常に幅広い分野を扱います。そもそも日本語の危機にはリスクとクライシスの二つの意味が含まれます。意味がかなり異なります。

リスクはいまだ発生していない危険性のことです。クライシスは既に直面している危機のことです。対応の仕方が相当に違うことは素人でも分かります。

多様な危機を学ぶ新学部を創設することは時宜にかなった大学経営だと思います。自然災害、国家安全所掌、国際テロ、リスクもクライシスも世界中に存在しています。

来年4月から私も新設学部に総合科学研究所から派遣されることになりました。NHK記者と開成町長の実体験を踏まえた講義をしたいと思っています。

町づくりの政策展開の中で地域防災は根幹の一つです。郷土史の視点から地域坊さ愛を考える取り組みを実践したことを新設学部の学生たちに分かりやすく伝えたいです。

具体的には富士山の宝永噴火から300年の節目に作成した小学生向けの副読本『富士山と酒匂川』を一つの題材にして地域防災を考えて行きたいと思ってます。

来年からの危機管理学部での講義を念頭に今回のポスターセッションで富士山噴火対策を日本大学として共同で取り組みませんかという提案をしました。

足柄の歴史再発見クラブのメンバーで元ソキアのサービスエンジニアの井上三男さんにデータを提供してもらって富士山の噴火対策のポスターを仕上げました。

特に強調したのは噴火による砂に対する備えです。リスクとクライシスでいえばリスク対策になります。危険性を少しでも減らす減災です。

学際的な研究は不十分です。歴史学、法学、経済学、もちろん火山学、土木工学、人文、社会、自然科学全てを総動員して対応すべき課題です。

日本大学のような総合大学で危機管理学部を新たに創設しようという意欲的な大学に是非とも日本のシンボル富士山の噴火対策に総合的に取り組んでほしいと思ってます。

ポスターセッションは第一ラウンドです。まずは小さく問題提起しました。これからあらゆる機会を通じて日本大学各学部へ富士山噴火への総合的な研究を呼びかけます。

富士山は日本のシンボルで世界文化遺産です。日本という名前を冠した総合大学が総力を挙げて取り組む研究課題に相応しいと私は確信します。