箱根の危機は、地域全体の危機

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(箱根・大涌谷 約2キロ離れた湖尻方面より)

昨日、日本写真測量学会のメンバー4人で箱根に行きました。私の自宅に車で迎えに来てもらい小田原駅で東京と千葉からの2人を乗せて向かいました。

国道1号線から箱根新道を通って芦ノ湖のほとりに着いたのは12時半、私の家を出たのは11時半でしたので1時間で到着でした。

お盆休みの真っ盛りですので渋滞が気がかりでした。心配無用でした。国道1号線から箱根真道へ分岐する地点が若干込んでいるだけでした。

これでは観光業界は大変なことになっていると肌で感じました。お昼も待つことなくレストランに入れました。とにかく空いてました。

日本写真測量学会は、最先端のレーザー機器を活用した測量や話題のドローンを使った空中からの写真計測などに関わる研究者の集まりです。

私も今月加入しました。今手がけ始めた富士山の噴火対策に写真測量の技術は必要不可欠ですので人脈を増やすためです。

一緒に箱根に行ったメンバーは測量の民間専門メーカーのOBと現役の方々でした。向かった先は、箱根温泉供給株式会社でした。

箱根の大涌谷周辺は半径1キロの立ち入り規制になっています。温泉の井戸に現在は入ることが出来ずメンテナンスができません。

警戒レベルが下がった時に備えて準備をしています。作業するためにはいざという時に避難するための手段が必要となります。

レーザー測量の技術を使って何らかの協力が出来ないか意見交換しました。立ち入り禁止区域ですのでそう簡単には行かないことが分かりました。

噴煙と噴石に加え土石流の危険もあります。レーザー計測で土石流の危険区域を監視できればいざという時に迅速な対応が出来ます。

大涌谷周辺の調査を続けているのは神奈川県温泉地学研究所ですので協力し合ってレーザー計測の可能性を探ることにしました。

山口箱根町長にも連絡をして協力をお願いしました。快諾してくれました。町長としても役立ちそうなことは全てやろうという気持ちだと思います。

温泉地学研究所にも寄って所長と意見交換できました。所長も現状を心配しており協力し合える分野は協力して行きましょうという姿勢でした。

温泉地学研究所と写真測量学会の専門家同士でレーザー計測の可能性があるかどうか更に詰めた話し合いをすることにしました。

地元の有力者の方のところにも寄ってお願いしました。観光客の激減に大変な危機感を持っていました。箱根が潰れるとまで話してました。

箱根の低迷は玄関口の小田原市の経済に直結します。小田原と反対側の箱根への玄関口の静岡県三島市も影響があるということでした。

地域経済への影響は深刻化しています。地域を挙げての本気の取り組みが必要です。箱根町長も神奈川県知事も精力的に動いてます。

もう一段迫力を持った動きとするためには地域全体、県境を越えて連携して国に対して当たって行かないと事態は動かないと思います。

外国人は大勢見えてました。この際外国人観光客相手に思い切った手を打つチャンスかもしれません。知恵を絞って欲しいです。

この手の対応は気が狂ったように突っ走る狂気の味付けが政治を回します。関係各位、本当の本気になって取り組んでいただきたいです。