安倍政権の一番長い日

昨日のブログで安倍政権は、黄昏の時期に入ったと書きました。政権が下降曲線に入ると思いもつかなかった事象が起こりがちです。

そのうねりは海の向こうからやってくるように思います。戦後70年の安倍談話は、欧米の戦勝国の中に警戒感を抱かせた可能性があります。

安倍総理は、戦勝国が作り上げた戦争史観を見直すことにこだわりがあります。日本や敗戦国だけを悪者にするのは勝者の論理だとの立場です。

しかし、そうした本音をあからさまにすることは許されず談話は中途半端極まりない代物となり、何のための談話か焦点が定まっていません。

問題は、第二次世界大戦後の世界秩序の構築者のアメリカが、安倍総理の談話の中にアメリカへの挑戦の意図ををかすかにせよ感じ取るかです。

安倍総理としてはアメリカの意向を尊重し、その枠内で安倍総理としての日本の大義を込めたつもりでもアメリカの受け止め方は違うかもう知れません。

歴史を修正し再び日本軍国主義の亡霊を呼び覚ます危険性を読み取る可能性はあると思います。やはり安倍総理は危険だということになります。

アメリカとしては安保法案を通してもらい集団てい自衛権の行使が可能となる条件を整え万一の時にアメリカ軍を支援してもらえば良い訳です。

アメリカが、安倍総理の役目は、安保法案を通すことのみと考えても不思議ではありません。成立させた後は従順な総理の方が好ましいとなります。

安保法案の成立に対する国民世論の反発は強いです。この状況の中で成立を強行するのは総理の首をかけないとならない環境です。

かつて1960年の日米安全保障条約の改定の際、安倍総理の母方の祖父に当たる岸元総理大臣は改定案を強行採決し総理の座を下りました。

当時、国会の周囲は、デモの民衆で溢れ、反対の世論で騒然とした空気の中で総理の首と引き換えに強行突破を図ったのです。

母方の祖父と同じ運命が待ち受けていると私には思えてなりません。私の見立てが正しければその日は来月中下旬に迫っています。

その日は、安倍総理にとって一番長い日です。岸元総理と同じ運命を歩むことになることを覚悟し国旗議事堂に入ることになります。

冒頭、安倍政権が黄昏と述べました。戦後レジームの見直しも黄昏です。アメリカ主導の秩序を受け入れて行くしかないのでしょうか。

安倍総理は本人の意図とは裏腹に結果的にはアメリカの戦略に利用されているように見えます。安保法案が置き土産となる可能性があります。

アメリカの思惑に引きずられることなく日本としての進路を歩むことを追求すべきです。独立国家としての自覚を再確認すべきです。

英知の神は、一つの世界が黄昏時に陥った時に使いである梟を放ち世界を見まわすと言われます。今がまさにその時です。

1人1人が梟にならなければなりません。アメリカ一辺倒の色眼鏡をかけて思考停止することを止め、あるがままに世界を見渡すことです。

中国、韓国、北朝鮮、近隣アジア諸国をはじめ諸外国との調和が可能な新たな日本を創造する手掛かりが至る所で発見できるはずです。