ラグビー日本代表と大和魂

(ラグビー日本代表 日本ラグビー協会HPより)

ラグビー日本代表のナンバー8、トンガ出身のホラニ龍コリニアシ選手が二の腕に大和魂と刺青をしていることをブログで紹介しました。

ラグビー日本代表にとって本当の大和魂とは何かを見せるチャンスがやってきました。先のブログで筋骨隆々と大和魂は似合わないと書きました。

江戸を代表する国学者の本居宣長が大和心とは朝日の山桜だと述べていることを引用してもっと素朴で美しくなくてはと書きました。

もう一つ付け加える必要があります。山腹に根を張る桜です。外目は素朴な美しさを感じさせても根はがっしり地中深く張っていて揺るぎません。

ラグビー日本代表のヘッドコーチ、エディー・ジョーンズさんが突如来月のラグビーワールドカップ終了後監督の座を退くと発表しました。

ラグビー王国にニュージーランドをはじめオーストラリア、南アフリカの南半球三カ国のクラブチームによるプロリーグがあります。

スーパーリーグと呼ばれラグビー界の最高レベルのリーグです。エディー。ジョーンズさんは南アフリカのクラブの監督に就任する予定だということです。

エディー・ジョーンズさんは世界的な名将です。色々なところから声がかかるのは当然ですしご自身の進路ですので自由です。

ただ、なぜこのタイミングで発表したかです。報道では日本ラグビー協会は予想していたなかったようで対応に苦慮しているようです。

私はエディー・ジョーンズさんは自分を一番高く売れるチャンスを考えて今の時期に次の進路を発表してしまったのだと推測します。

エディー・ジョーンズさん程の手腕をもってしても格闘技的な身体のぶつかり合いのスポーツであるラグビーで日本を勝ちあげるのは困難が伴います。

 

来月ラグビーの発祥の地イングランドで開催されるワールドカップ、予選リーグの四試合で全敗することもないとはいえません。

そうなったらさすがのエディー・ジョーンズさんの名声にも陰りが出ます。次の進路に影響が出ないとも限りません。それを嫌ったのでしょう。

外国人らしい合理的な判断です。日本人の監督だったら戦いを直前に控えたこの時期に監督を大会終了後辞めるなんてとても口に出せません。

日本代表チームのことよりも自らの将来を重要視しないと出来ない選択です。全体より自分を大切にする文化がここに表れています。

さて日本代表チームとして選手たちはどう行動すべきなのでしょうか。動揺したり、怒りの気持ちが漂えば先行きは暗くなります。

世界ランキングのトップ10に近いところまで日本代表のレベルを引き上げてくれたのはエディー・ジョーンズさんの手腕です。

強くしてくれた恩に報いようと燃え上がって欲しいです。ワールドカップで恥ずかしくない成績を挙げてエディー・ジョーンズさんを送り出そうと。

チームの結束力で試合に望んで欲しいです。もし予選リーグを突破できれば歴史的快挙です。これぞ大和魂の発露だと言えます。

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