ラグビー日本代表にサムライスピリットを教えてもらいました。
(日本ラグビー協会ホームページより)
イングランドで開催中のラグビーワールドカップの一次リーグ戦が終わりました。日本代表は大健闘むなしくベスト8には進出できませんでした。
しかしこれまで1勝22敗1分けの日本代表が3勝を挙げ、ラグビー最強国の一翼を為す南アフリカに勝利するという軌跡を成し遂げました。
一次リーグで3勝を挙げて決勝トーナメントに進めなかったのは初めてだということです。しかし、日本代表の戦いぶりはラグビー発祥の地で語り継がれることは間違いありません。
昨日の日本代表の最終戦はアメリカとの一戦でした。アメリカはこれまで全敗でしたのでもう少し楽に勝てるかと思っていたら手に汗握る戦いとなりました。
相手のフォワードがでかくて突進力があります。懸命に防御してもぐりぐりと当たってこられ最後は防御の手薄になった地域にボールを運ばれてトライされました。
それでも勝てたのはフルバックの五郎丸選手のキックです。確実にペナルティーゴールを決めて逆転を許しませんでした。冷静に責務を果たす男の凄みがありました。
この試合の最高殊勲選手に選ばれました。試合終了後インタビューを受けている姿が国際映像で全世界に流れました。五郎丸選手の涙に胸が詰まりました。
感想を求められても全く答えることができません。ベスト8を目指して苦しい練習を続けてきたのにその夢を果たすことが出来なかった悔しさが一番でしょう。
一方、やり切ったという満足感もあったと思います。この両者の感情が混じり合い言葉を詰まらせたのではないかと思いました。冷静さが売りの男の熱情を見た思いです。
日本のスポーツ専門チャンネルでのインタビュう―でも涙してました。とぎれとぎれの語りでしたがみんなの力でやることが出来たと繰り返してました。
ラグビーというスポーツの合言葉は「一人は皆のために皆は一人のために」です。このラグビー精神が凝縮していたような五郎丸選手のインタビューでした。
五郎丸選手は、身を挺して任務を果たすサムライでした。益々五郎丸フアンが増えると思います。でも決して浮かれることはないです。本物の謙虚さがあるからです。
昨日の試合では初めてスターティングメンバーに選ばれた藤田選手が大活躍でした。五郎丸選手の早稲田大学の後輩に当たります。
22歳の藤田選手は緊張している様子は全くなくはつらつとプレーしていました。若さは素晴らしいです。バックスなのにフォワード選手の中に割って入ってトライしました。
試合後のインタビューでトライの感想を聞かれて藤田選手はフォワードのみんなのおかげで最後にトライが出来たとにこやかに謙虚に話してました。
人間として成長していると感心しました。スポーツ、とりわけチームスポーツの力です。心底からチームの仲間を讃えることが出来るのは素晴らしいことです。
外国人の選手が多くて本当の日本代表ではないと思っていました。今は馬鹿げた思いだったと反省してます。サムライスピリットを教えてくれた日本代表に感謝です。