12月6日富士山噴火砂地獄を考える住民の会(仮称)発足へ
7月、8月、9月、3回の準備会合を経て12月6日「富士山噴火砂地獄を考える住民の会(仮称)」の発足を予定しています。開成町民センターで会合を開きます。
足柄の歴史再発見クラブ顧問で「砂地獄」の命名者である大脇良夫さん、同じくメンバーで「かすみ堤」の保存運動を進めている井上三男さん、現会長の小林秀樹さん。
小田原で定年後の様々な社会活動を展開している「サードエイジの会」の幕内忠一さんと石塚義孝さん、それと私の6人が呼びかけ人となって賛同者を募っています。
足柄の歴史再発見クラブは、2007年3月、富士山宝永噴火から300年の節目の年に小学生向けの副読本『富士山と酒匂川』を刊行しました。
富士山の宝永噴火を調べる過程で現代の治水と江戸時代の治水は全く異なっていて、江戸時代の「かすみ堤」と呼ばれる二重堤防による治水の重要性を学びました。
酒匂川には三ヶ所の「かすみ堤」が現存していて「かすみ堤」を守ることの大切さ呼びかけようと2011年10月に小田原市民と開成町民の住民集会を開催しました。
2011年といえば3・11の年です。この年が開成町内に残る「かすみ堤」が1938年の洪水によって決壊し修復工事が完了した年から70年にあたるため集会を開きました。
元建設省の河川局長だった竹村公太郎さんが特別講演し気象変動による豪雨に備えるため「かすみ堤」が持つ遊水地としての治水機能の重要性を訴えていました。
来年はこの取り組みから5年になります。この間に洪水や土砂崩れは全国各地で頻発しています。竹村さんの懸念は現実のものとなっています。
昨年8月の広島市安佐南区での土砂崩れ、今年9月の鬼怒川の堤防の決壊は記憶に新しいところです。酒匂川においても治水全般の見直しが不可避であると思います。
そして何より私たちの地域は富士山噴火という巨大な危険性が存在します。1707年の宝永噴火が再び起こったら大脇さんの命名した「砂地獄」が現実になります。
このまま手を拱いていて良い訳がありません。酒匂川流域の住民側から行動を起こそうと決意し、まず同志を結集することから始めることとしました。
既に南足柄市内では自治8会長のOBの皆さんが集まって富士山噴火について勉強会を開催していると伺いました。こうしたグループと連携を図りたいです。
関係する流域の住民が市町を越えた連携を取っていくことが大切です。発足する考える会が流域全体の富士山噴火対応を考える最初の母体とすることを目指しています。
住民がまず行動を起こし小田原市をはじめとする酒匂川有域の自治体に働きかけて行きます。県を超えて静岡県御殿場市や小山町にも呼び掛けたいと思います。
日本のシンボル富士山の噴火対応です。いずれは神奈川県、静岡県、そして国、更に大学などの研究機関にも参加してもらわなければ具体策は打てません。
12月6日の会合を第一歩とします。一緒に考えて行きませんか。関心のある方の参加をお待ちします。参加ご希望の方は私までご連絡いただければと思います。
露木順一 連絡先 090-7425-1888 メール junwind@siren.ocn.ne.jp