ハイウェイオアシスの可能性

2015/12/21  7:35

孫君も一緒

20日の日曜日、家族そろって千葉県館山市に出かけました。義父の墓参のためでした。2時間ほどで目的地近くのサービスエリアに到着しました。

東名高速、首都高、東京湾アクアライン、館山自動車道、高速道路が便利になりました。かつてはフェリーでないと東京湾を渡れませんでした。

旧道路公団に勤務された武部健一さんが書かれた中公新書の『道路の日本史』によりますと古代の官道は道幅も広く直線であったということです。

埼玉県所沢市で発掘された道路の道幅は12メートルでした。7世紀末から8世紀初めの遺跡と見られています。古い時代は道が狭いは思い込みに過ぎません。

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話を元に戻します。南房総市にあるハイウェイオアシス「富楽里(ふらり)」で合流しました。一般道からも利用できる構造になっています。

一階部分が一般道に面していて「道の駅」となっています。二階部分は高速道路に面したサービスエリアです。道の駅+サービスエリア=ハイウェイオアシスです。

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午前10時半ごろ、一階は買い物客でにぎわってました。花と野菜が人気でした。千葉県は一大農業県ですので出荷できる農作物が豊富です。海にも面していますので魚介類もあります。

衆議院議員の亀井静香先生は4月に「地域活性化協議会(根っこの会)」立ち上げ高速道路のサービスエリア、パーキングエリアの道の駅化を打ち出しました。

全国の高速道路のサービスエリアやパーキングエリアで地元の物産を売れるようにして地産池消により地域活性化に役立てようということです。

既存のサービスエリアやパーキングエリアで地元業者が出店できるようにすることだけでなく「富楽里」のように大規模にすることも提唱しています。

大規模なハイウェイオアシスで有名なのは愛知県刈谷市の伊勢湾岸自動車道に隣接した刈谷パーキングエリアです。ショッピングセンターと産地直売市場が併設されています。

観覧車も設置されていて年間の利用者は840万人で東海地方最大の集客数を誇ります。直販施設には東海地域から物産が集まるということです。

国土交通省は亀井先生の提案を受けて全国の自治体にモデル事業の提案募集を行いました。20ほどの自治体が応募しているということです。

地域活性化協議会(根っこの会)からも5市町村が応募しました。北海道剣淵町、広島県尾道市、福岡県行橋市、沖縄県金武町、中城村です。

剣淵町は世界の絵本を集め絵本の町として有名です。文化施設とサービスエリアの連携を考えてます。行橋市は、起業家支援の施設を併設したサービスエリアにしようとしています。

沖縄の二つの町村は一緒に提案することでそれぞれの特色を活かし相乗効果を高めることを狙っています。新しい発想でハイウェイオアシスを創ろうとしています。

日本は人口減少社会です。交流人口を増やして活力を維持することが大切です。;そのための有力な手段としてハイウェイオアシスは位置付けられます。