新春に想う。3

昨年9月に安保法が成立しました。憲法9条の解釈が変更されて集団的自衛権の行使が容認されたことを法として支える環境が整いました。

法案審議に過程において大きな影響力を与えたのは国会周辺を取り囲む普通の国民のデモでした。学生やママさんたちが反対の声を挙げました。

この動きがなかったならば野党第一党の民主党はすっきり反対で一本化したかどうか微妙です。修正協議に乗って賛成に回った可能性は大いにあります。

しかし、民主党の議員がこぶしを挙げることにたいして背中を押した効果に留まらざるを得ませんでした。間接民主主義ですので限界があります。

安保法に反対する流れは法が成立した後も根強く既成政党の政治判断に影響を及ぼしました。共産党の志位委員長が安保法を廃案にする共闘を呼び掛けました。

今年の参議院選挙で統一候補を擁立するだけでなく連合政権構想まで飛び出す事態となりました。安保法反対の国民の力は侮れないと判断したのでしょう。

共産党の動きは先手を打つことが安保法反対の国民のうねりを共産党に引き寄せることにつながるという党利党略も半分はあると思います。

民主党の岡田代表は選挙協力については前向きですが連合政権協議には慎重という常識的な判断です。共産党の一石は弾みとはなりませんでした。

今回の安保法案隊の動きの真骨頂は国民の側からの動きにあります。国民の側から野党統一候補を擁立しようとの動きが表面化しました。

勝手連の連合体が出来て既成政党側に要求する動きが報じられています。この動きが本格化して既成政党を現実に動かすようになると一定の影響力を持ちます。

日本全体に一気に影響を与えることは不可能です。参議院選挙の情勢は圧倒的に自民党と公明党の与党が優位に立ってます。野党はまとまってません。

おまけに維新の党が分裂し「おおさか維新の会」という新党が出来てこちらは安倍政権の補完勢力となりそうですので与党にとってはより優位な情勢です。

野党不利な情勢の中、国民の側からのうねりによって象徴的ないくつかの選挙区で野党共闘が成立するとじんわりと選挙情勢に影響を与えることになります。

憲法改正に必要な三分の二を与党と補完勢力で握れるかどうかは参議院選挙の指標です。野党共闘はこのラインを阻止する影響力は持ち合わせています。

弾みがつくかどうかは象徴的な選挙区で統一候補を擁立できるかどうかです。これが何よりの焦点です。私は長野選挙区に注目しています。

TBSのキャスターの杉尾秀哉さんが出馬するとの報道です。私のところにも退社のあいさつをかねた年賀状が来ました。杉尾さんの決断を応援したいです。

長野県は共産党が元々強い地域です。民主党も強いです。ここで共産党が譲り統一候補を擁立できるかどうかです。共産党の本気度も試されます。

統一候補は国民の側が強力に求めて行かないとそう簡単には行かないと思います。民主党も共産党もいざとなればエゴが顔を出してきます。

国民のうねりの方が既成政党のエゴを制し統一候補を擁立できれば一つのモデルとなり全国へ影響力を持ちます。長野が日本の政治を変える可能性があります。

 

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