新春に想う。4

新年最初のビックニュースは、サウジアラビアとイランの国交断絶でした。イスラム教内の宗派対立の激化が確実です。激動の一年の幕が開いたと思いました。

アメリカが日本と韓国に対して妥協を強く求めてきた背景がこれで判りました。疑問が氷解しすっかりしました。アメリカは中東情勢の悪化を読み込んでいたと思います。

中東と極東ともに不安定な情勢となった場合、現在のアメリカの国力では抑え切れません。中国の更なる台頭を許すことにつながりかねないと警戒したのではないでしょうか。

アメリカの国際情勢の読み通りに現状が動いているように見えます。全ては事前に準備されたシナリオに沿って手が打たれていると見た方が良さそうです。

4日は仕事始めとはいえ本格的にお仕事を始めるのは成人の日が終わってからというのがいつもの年です。ところが今年は年初から全面展開です。

国会が召集されました。与野党の党首がそれぞれ力んだ挨拶をしている姿が報道されていました。異例中の異例の展開②見えますが安倍政権の台本に沿っています。

従軍慰安婦問題をめぐり韓国との妥協に踏み切り年初の国会に臨み、国際情勢の悪化を利用して政権の求心力を高めて行き選挙に突入するシナリオです。

アメリカとの共同歩調をとって行くことを基本に入念に準備した台本だと思いました。だとしますと安倍総理は相当の決意を持ち国会に臨んでいるに違いありません。

狙いは衆参両院で三分の二の議席を占めて憲法改正の勢力を確保することが最終目的です。改憲派を三分の二にするためには何でもすると見た方が良いです。

参議院選挙と同時に衆議院も解散する確率は100パーセントに近いと思います。一連の流れからしてよほどのことがない限り断行してくると私は思いました。

安倍政治に日本の未来を託することに危機感を覚えている勢力としては憲法改正を阻止する勢力を三分の一以上死守することが最大の目的となります。

安倍政権は表向きは憲法改正を表明することはありません。経済問題を前面に押し出してばら撒きと言われようが現金給付を強調してきます。

しかし真の狙いは改憲勢力の確保です。政界から引退を表明した橋下徹前大阪市長の政界復帰を画策し改憲勢力の最強の応援団にする準備も進めていると思います。

憲法改正に反対する勢力がどこまで大同団結できるかが本当に問われることとなりました。今年の選挙が日本の進路を決める大きな分岐点になると思います。

国民の側の野党の結集を求める動きが活発化し具体に統一候補の擁立がどこまで進むかが焦点です。野党で一番の組織力を持つ共産党の動きに注目します。

共産党が背後に退き共産党以外の候補者を統一候補を押し立てるような動きにまで自らを犠牲に出来れば統一候補擁立の動きは広がる可能性があります。

勝敗を決める上で大きな要因となるのは新たに有権者となる18歳以上の若者です。改憲をしたい安倍政権側と平和を主張する勢力のどちらが若者の心を掴むかです。

若者の動向は予断を許しません。安倍総理に対抗するためには民主党の岡田代表では暗過ぎます。共産党の志位委員長の役回りが重要になってきたと思います。

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