小田原市と南足柄市の合併協議の本格化2
小田原市と南足柄市の合併協議が本格化するのに合わせて周辺の小さな町が直ちに協議に参加することがなぜ危険なのか改めて述べます。
これまでの両市の水面下の合併協議の実情が不明であることは前回のブログでお伝えした通りです。判り易く言えば外されていたということです。
小さな町が協議に参加すると最初から異論が出て話がまとまらないので中心市の小田原市と二番目の南足柄市の合併協議を優先した訳です。
こうした協議の経緯を辿った結果として両市が合併協議の本格化を公表することになります。両市の協議の行くへを見極めることが最善の選択です。
規模の小さい側の南足柄市内ではすっきりと話はまとまらないでしょう。両市の市長が反対論を乗り越えて行かなくてはなりませんので紆余曲折があります。
この状況で小さな町が合併協議に跳び乗れば賛否両論の渦に巻き込まれて翻弄されてしまいます。得策ではありません。慎重に推移を見極める必要があります。
小さな町が今急がなくてはならないことが二つあります。一つは連携を取り合い意思疎通をしっかりとることです。ばらばらに対応するのは危険です。
共同で対処する枠組みを作ることが不可欠です。そうしないと小さな町側の疑心難儀が生じて足並みの乱れを招きかねません。混乱の種は取っておくのが賢明です。
中心市の機能を強化するために両市が合併協議をしている間に小さな町は互いに連携を取りつつそれぞれの町の個性をどう発揮するか緊急に再点検する必要があります。
人口が減り、財政が一段と厳しくなる中で小さな町がどのように生き延びて行くのかこの際本気で点検し直すべきです。机上の空論でお茶を濁してはなりません。
小田原市と南足柄市が合併までして行政の効率化を急ごうとしているのですから小さい町の側も厳しい現実を直視して対応策を打ち出すことが不可欠です。
私の地元開成町は人口が増えて町の勢いうがあると言われます。しかし国全体の人口減少の流れには逆らえません。いずれ人口減少局面に入ります。
勢いがあるうちに町の将来像を描き直し実践に移さないと手遅れになります。このタイミングで小田原市と南足柄市の合併論議が起こりました。
抜本的に再点検する絶好のチャンス到来です。他の周辺の町も安閑としていられない実情はどこも一緒です。現状のプランで乗り切れるのか再点検が不可欠です。
開成町の場合、個性の発揮は教育だと私は思います。ありとあらゆる施策を教育と絡める徹底さが必要です。中途半端では個性は出ません。
教育は学校だけで行うものではなく町全体が学校であるという考え方があります。「脱学校の社会」という考え方です。こうした町づくりを進めて欲しいです。
この考え方に基づきますと都市計画も何もかも全て教育と関連付けて進めることが可能となります。日本全国でこうした町づくりを展開しているところは稀です。
各町それぞれが特色ある町づくりを掲げ中心市の合併という新たな事態に対処する必要があります。個性豊かな小さな町と力をつけた中心市が連携を深めるのがあるべき姿です。