松田町まちづくり講演会2

(松田町寄 最明寺 しだれ桜 観光協会HPより)

松田町は、1909年に町となり町制100年を超えてます。1955年に寄村と合併して現在の町となりました。寄は、「やどりき」と読みます。

小田急線の新松田駅からバスで30分ほど東名高速の大井松田インターチェンジからは15分から20分です。中津川の渓谷沿いの中山間地域です。

四季折々の豊かな自然があり、つい先日までロウバイ祭りが行われていました。新緑や秋の紅葉も美しいですし、夏はバーベキュー、冬は猪鍋がピッタリの場所です。

山間の集落が大半ですので少子高齢化が進んでいます。4年前のデータで人口は2200人ほど、高齢化率50パーセントに達する寸前です。

寄のようなほどほどの利便性のある地域でも急速に少子高齢化、人口減少が進展しているところに現代の日本の危機の深刻さが現れています。

逆に考えると寄地域ではまだ手が打てる条件が揃っているとも言えます。ここで少子高齢化、人口減少への対応が出来ればお手本となりえます。

講演では、決め手として秦野市へのアクセス道路の建設を提唱しました。寄地域の山を越えたすぐ先に第二東名高速道路のインターチェンジが建設されます。

国と県にアクセス道路の建設を強く要望すべきだと思います。この道路が出来れば災害時においても寄地域は孤立化の危険性が格段に低くなります。災害対策として必要です。

高速道路のインターチェンジと結ぶことによって観光客が増えることが確実です。人口の減少は交流で補うしかありません。災害対策と観光振興がセットになります。

松田町の中心部との連携だけでなく隣接する秦野市との連携が寄地域の発展のカギを握っていると思います。寄地域の活性化の生命線だと思います。

松田町の本山博幸町長は若いですので臆することなく訴えて欲しいです。第二東名高速道路の秦野インターチェンジの開設は2020年度と予定されてます。

大声を張り上げませんとタイミングを失することになると思います。第二東名高速道路開通から遅くとも5年でアクセス道路完成へと進んで欲しいです。

最後に、現在検討を進めている小田原市と南足柄市の合併問題への対応について見解を述べました。今回の合併には飛び乗ることなく冷静に見守るべきだと述べました。

今回の合併は神奈川県西部地域における中心都市の強化がテーマであり周囲を取り囲む町が安易に乗ることは町の個性を失う危険性があります。

今回は新たに発足するかもしれない中心都市との連携をどうするかを考えることとし、むしろ町の個性をどう伸ばすかに全力を傾ける必要があります。

県西地域の市町村合併の話に反対しているのではありません。地域の統合は時間をかけてステップバイステップで臨むべきです。一気呵成は禍根を残します。

合併は、中心部の活性化に目が行き周辺部の活力向上が疎かになりがちです。その危険性を冒してまで小さな町が今回の合併論議に加わる意味はありません。

開成町長の体験を踏まえながら松田町の未来展望について率直な意見を述べさせていただきました。話しながら松田町の未来は明るいと益々思うようになりました。