開成町庁舎建て替え問題について意見表明3
(開成町役場 ウィキペディアより)
開成町議会が今日から始まります。新年度の予算がテーマです。開成庁舎の設計予算が盛り込まれますので建て替え問題が当然議論の焦点となります。
10億円以上の借金をして庁舎を建設するとなると一般会計50億円の町としては重荷になります。金利が安いとはいえ編成計画は万全を期す必要があります。
財政論議を展開するためには議員各位が勉強し町の財政当局と冷静で実のある議論が出来るようになることが大前提です。誤解に基づく議論をしても意味がありません。
議員の役割は専門知識を身につけると同時に足を運び一般の町民からの意見に耳を傾けるのが仕事です。町民には高い見識を持っている方も大勢いられます。
お金がないから粗末でいいということにはなりません。私が意見で述べたように車椅子で動ける余裕がある庁舎は現代の建物のスタンダードだと思います。
エレベーターも障害のある方でも使用できるトイレもです。障害のある方にとって使い勝手が良いということは高齢者にとても使いやすいことにつながります。
プライバシーの確保も不可欠です。秘密が守れるようにしないと個人の相談にはとても乗れません。十二分過ぎるぐらいの配慮が求められます。
町長経験者としてもう一つ考えて欲しいことがあります。行政資料の聖路と補完です。先日郷土資料室に入る機会がありましたが倉庫に近かったです。
資料室です。いつでも資料が取り出せることが大切です。郷土史関係の仲間の皆さんと整理しました。行政情報の整理と補完行政の責務です。
こうした分野は町長がやかましく言いませんと職員は忙しいので先送りします。いつの間にか資料が山積み状態になります。庁舎建設と同時に改善して欲しいです。
お隣の松田町役場を訪問する機会がありました。庁舎は新しいです。駐車場から見上げると窓から行政資料が積んであるのが見えました。
これでは新しい庁舎が哀れです。建設の際に経費削減で行政資料の保管スペースが十二分に確保できなかったのだと推測します。他山の石にして欲しいです。
地味な話ですが大切な視点です。あと後、開成町の行政の歴史を振り返りたくても資料が散逸してしまっていては探求しようがありません。
庁舎の維持運営にかかるエネルギーを可能な限りゼロにするモデル的な庁舎建設が出来ないか検討しているとの話があります。取り組み自体は時代の要請に適ってます。
しかし財政難の中で庁舎を建てようとしているのですからモデル事業に相応しい補助金の獲得が至上命題です。町民の税金だけで行うのは無理があります。
トップが本気ならば国は動きます。中途半端な気持ちならば相手にされません。モデル的な庁舎に挑戦するならば本気で国にぶち当たって欲しいです。
企業番のふるさと納税制度が始まります。モデル事業の部分だけ寄付を求めることも検討の余地があると思います。こちらもトップがトップに直談判する必要があります。
財政難の時代、安直な気持ちで庁舎建設はあり得ません。箱モノ行政と批判を受けます。本気で取り組めばピンチはチャンスへと転じます。