2015年度を振り返る。

2015年度最後の日となりました。官公庁だけでなく民間企業も学校も日本社会は年度で動いています。年度末と年度初めは極めて大切な時期です。

2015年度の最初の日、昨年4月1日、日本大学の総合科学研究所の教授に就任しました。都心のど真ん中の市ヶ谷に研究室を得ました。有難いことこの上ありません。

10月から11月初めにかけて日大や文部科学省に対する研究計画の立案、研究費の申請という作業を初めてしました。腰を据える場所がなければ出来ません。

5月東アジア文化交渉学会が開成町で開かれ実行委員会事務局長を務めました。120人の内外の研究者を招いての国際学会の開催は画期的な出来事です。

町制施行60周年記念事業に位置付けてもらいました。開成町役場の若手職員のプロジェクトチームの躍動が目立ちました。この貴重な体験を町づくりに活かして欲しいです。

10年間続けてきた治水神・禹王研究が国際学会でのテーマの一つになりました。これも画期的なことです。分科会をリードしたのは郷土史研究家の皆さんでした。

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6月現役最長老の衆議院議員亀井静香先生の呼び掛けで始まった「地域活性化協議会」の総会がありました。50人を超える超党派の国会議員が集まりました。

国の根である地方を元気にしようと通称は根っこの会となりました。私は事務局次長となり裏方で会の運営のお手伝いをすることとなりました。

6月はあじさい祭りです。開成町の田園のあぜ道に咲くあじさいもブランドとなってきました。あじさいの里親となって管理するボランティアを始めました。

郷土の偉人、二宮尊徳先生の意思絵を学び農業振興につなげようと始めた「あしがら平野一円塾」の仲間たちと一緒に年間通じて取り組みました。

11月日中関係を民間の立場から少しでも改善の方向へ促そうと講演会を開催しました。講師は日中友好協会の会長に就任した丹羽宇一郎元中国大使でした。

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丹羽さんは日中国交正常化40周年の時の中国大使でした。尖閣列島の国有化で関係が険悪となり友好行事は流れました。45周年の時にリベンジしたいと話されていました。

12月酒匂川流域で富士山噴火の備えを強化するよう行政に働きかけようと住民の会の立ち上げを決めました。有志が50人集まり準備会を開催しました。

名称は「富士山と酒匂川流域 噴火と減災を考える住民の会」となりました。各市町の枠を超え更に県境をまたいだ防災体制を作ることが急務だと考えています。

2月に「足柄の歴史再発見クラブ」が10周年の記念の催しを行いました。素人が足元の歴史を見つめ直し小学生向きの副読本『富士山と酒匂川』を刊行しました。

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副読本を使って小学校などで出前授業を展開しています。素晴らしい取り組みです。私は新年度この副読本で大学で講義をすることにしています。

活動が出来なかった分野もあります。どんぐりをテーマに安全な食の大切さや環境を守ることの大切さを訴える「どんぐりアカデミー」はほとんどできませんでした。

神奈川県内の中国を学ぶ諸団体の交流を進める「日中歴史文化交流センター」もそうです。次年度、再スタートするための知恵を絞ります。