2016年度の展望
今年度から大学での活動が中心となります。1日日本大学の危機管理学部長より辞令を受けました。町長の実体験を活かした町づくりと地域防災に関する講義を担当します。
2日、日本大学の危機管理学部とスポーツ科学部の開校式がありました。日本大学の17番目、18番目の学部の誕生式典です。両学部長の挨拶から使命感が伝わりました。
危機管理学部長からは世界各地でテロが頻発し大規模災害の危険性が叫ばれている事態を受けて有為な人材を社会に送り込みたいという情熱が言葉の端々に出ていました。
スポーツ科学部学部長の挨拶は判り易く2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向けて優秀な選手を輩出したいとの思いが語られました。
危機管理と安全なオリンピック開催は密接不可分です。来賓として遠藤利明担当大臣が臨席されました。日本大学の両学部の開設に対する期待感を述べられました。
夕方からは教職員によるパーティーもあり新学部の開設準備の最前線で尽力された教授から開設にこぎ着けるまでの経過の説明がありました。
5年以上に渡って文部科学省とのやり取りを行い、全国の高校への周知など大変な労力がつぎ込まれたことを知りました。身が引き締まる思いがしました。
神奈川大学での非常勤講師も続けます。政策過程論と地域政治論の担当です。地域政治論では今年度から地域防災を前期の重点テーマに取り上げることにしました。
日本大学の講義と同様に足柄の歴史再発見クラブの『富士山と酒匂川』を教科書として採用し大規模災害への備えを富士山の宝永噴火を題材に考えて行きます。
大学の講義と並行して地域において富士山防災への住民としての取り組みを進めます。23日「富士山と酒匂川流域 噴火と減災を考える会」を発足します。
呼びかけ人の一人として会の活動を後押しして行きます。こうした実践的な活動は大学における講義にも役立ちます。積極的に紹介していきます。
郷土の偉人の二宮尊徳先生に学ぶ「あしがら平野一円塾」の活動もより活発にしたいです。開成町のあじさいの里親になっての保全活動を続けます。
会員にキウイづくりの名人がいられます。会員で農作業のお手伝いをするだけでなくキウイを「一円塾」のブランド商品に育てられないか思案してます。
沖縄に奥様の実家がある会員がいられます。沖縄でも二宮金次郎像が若干残っていると伺いました。像が建てられた経緯を調査に行きたいと思っています。
ライフワークと考えている日本と中国との友好交流も知恵を絞りたいです。来年が日中国交正常化45周年です。40周年は関係が険悪化して散々でした。
開成町の郷土史家の皆さんが調査を積み重ねている治水神・禹王研究は全国レベルで研究が展開されるようになりました。17日に京都で三回目の大会があります。
秦の始皇帝が派遣したと言われる徐福の伝来の研究も全国で行われています。この両者をドッキングさせる催しが出来たら45周年の画期となりますので準備を始めます。
2016年度は大学での活動をベースにして進むことになります。若い学生たちに熱血講義を行って充実した2016年度となるように努めます。