絵本の里とあじさいの里の交流へ

4日、衆議院議員の亀井静香先生の国会事務所で「地域活性化協議会」の打ち合わせをしていました。大きなかばんを持った男性がふらりと入ってこられました。

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(北海道剣淵町 早坂町長)

北海道剣淵町の早坂純夫町長でした。東京に所用があったので事務所に立ち寄ったとのことでした。秘書の同行もなく一人で挨拶に回っていられます。

人口3300人弱の小さな町ですのでスタッフが少ないからと言ってしまえばその通りかもしれませんがトップ自ら一人で走り回っていられる姿は首長の鏡です。

トップセールスは町づくりの基本です。スタッフに任せても決定権はありません。小さな町こそトップが先頭に立って切り拓いて行く必要があります。

剣淵町では高速道路のサービスエリア建設の計画があります。このサービスエリアで地元の物産を自由に販売できるようにする高速道路版の道の駅とする構想です。

剣淵町は絵本の館があり30年近く絵本をテーマに町づくりを進めていますのでサービスエリアも絵本の町づくりの一環として位置付けて整備する考えです。

童話に出てくるようなサービスエリアが誕生するのではないかとわくわくしてきます。地域活性化協議会でも一押しの地域活性化策だと応援しています。

絵本をテーマにした映画じんじんのロケ地でもあります。監督は神奈川県秦野市在住の方です。現在続編の台本の制作中だということです。舞台は秦野です。

上京のついでに秦野まで足を延ばすと言われました。秦野は、私の地元の開成町は目と鼻の先なので是非お出かけ下さいと強引に誘いました。

昨日午前10時に小田急線開成駅に来られて2時間ほど開成町を案内しました。なぜ今人口が伸びているのか若い世帯が増加しているのかを説明しました。

130平方キロの大地の剣淵町と豆粒のような開成町は自然条件が違い過ぎて参考にならないと思われるかもしれませんが活性化に向けての立案の手法は同じです。

焦点を絞ることです。剣淵町は絵本の里づくり、開成町は田園のあじさいで名前を売り込んでいます。この一点突破戦略は小さな町にとって有効なやり方です。

小さな町が名前を売るにはこのやり方しかありません。ただし徹底が必要です。剣淵町が高速道路のサービスエリアにまで関連付けようとしているのは格好の事例です。

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早坂町長にかやぶき屋根の古民家瀬戸屋敷を案内しました。ちょうど引退されたばかりの初代館長と現館長が引き継ぎをされてましたので意見交換も出来ました。

瀬戸屋敷の土蔵で絵本の展示会が出来たら交流のきっかけとなりますねという話になりました。瀬戸屋敷では絵本の読み聞かせの講座もありますのでぴったりです。

開成町役場に行き、府川町長と小澤副町長と懇談しました。映画じんじんの話で盛り上がりました。開成町でも上映会を開催し2人とも観賞しています。

剣淵にはパークゴルフ場もあります。開成町は関東で最初のパークゴルフ場を私の前の町長が整備され今では首都圏のメッカの一つになっています。

絵本の里とあじさいの里、交流が可能ではないかと思います。北の大地と足柄の里、対照的だからこそ交流のし甲斐があります。是非取り組んで欲しいです。

 

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