明日、金子勝さんの講演会開催

アベノミクスは地域を豊かにするのかをテーマに安倍政権の経済政策を考える集会が明日開成町福祉会館で開かれます。関係者一同満席にしようと奮闘中です。

今週5日と8日夕方開成駅頭でチラシを配って参加を呼びかけました。若いママさんら女性が中心になって取り組んでいます。子どもたちの未来が気がかりだからです。

金子勝さんはテレビの報道番組でコメンテーターとして登場されることがしばしばあります。舌鋒鋭く安倍政権の経済政策を追及されています。

異次元の金融緩和は株高と円安をもたらし大企業を潤しましたが今年に入って失速です。中国経済の先行き不安も重なり前途は不透明となっています。

金子さんは大企業がもうかればその果実が中小企業や地方経済へと波及するという考え方に根本的に異議を唱えていますので当日もこうした立場から講演されると思います。

金子さんをゲストに招いたのは小田原を中心に脱原発の社会実現に向けて活動している小山田大和さんです。アベノミクスの転換が必要ということで金子さんを呼びました。

私は金子講演が終了した後金子さんと対談することになっています。神奈川県西部地域の町長を務めた地域の視点から金子さんに疑問点をぶつけることにしています。

鋭く分析をして問題点をえぐり出すことも大切ですが、ではどうすれば良いのかアベノミクスに変わる新たな経済政策をトータルで示すことも不可欠です。

アベノミクスを批判する側の弱点は変るべき経済政策を明示できないところにあります。対抗政策がないことは結果として現在の政策に依存することにつながります。

分配重視の政策を掲げるといっても抽象的過ぎます。実現可能な判り易い具体的な政策が欲しいです。絵に描いた餅はもはや信頼を得られません。

消費税の10パーセント引き上げについては率直に考え方を伺います。地方自治体にとっては消費税の財源確保は財政難を補う有力な手段ですので歓迎です。

しかし一方で国民の新たな負担を強いることになるので消費が低迷し結果として景気を一段と冷え込ませる危険性があります。このジレンマをどう考えていられるかです。

安倍政権の看板政策の地方創生は地方を豊かにするのかどうかについても金子さんの意見を伺いたいです。ばら撒きと捉えているのかどうかがポイントです。

仮にばらまきだと批判されるのならば代替政策のイメージも示すべきではないかと投げかけることにしています。選択肢を示されずにダメということでは議論が深まりません。

アベノミクスがもはや通用しないのならば選挙で民意を示し政策の転換を突き付けるしかありません。しかし対応する野党側のまとまりは強くありません。

後半ではパネルディスカッションを行います。安保法制の反対運動で脚光を浴びた大学生グループ、SEALDs(シールズ)からもゲストを招きます。

結局は政治が変わらなければという結論になると思います。そして政治を変えるのは一人一人の有権者です。参加された皆様に持ち帰ってもらうのは主権者であるという意識です。