アベノミクスを考える講演会、成功!

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10日の午後、開成町福祉会館で行われた慶応大学教授の金子勝さんのアベノミクスを考える講演会、次の国政選挙についてのパネルディスカッション、無事終了しました。

開演1時間前の12時半に金子勝さんが会場に現れました。小田急線開成駅から歩いて来たということでした。20分近くかかります。

ちょっと不便だなと言われていました。人が集まるのかなと心配されたのだと思います。しかし会場は、超満員でした。関係者の皆さんが一生懸命声をかけた結果です。

金子勝さんはテレビのコメンテーターで良く登場されます。話術は巧みです。ジョークを交えながら鋭くアベノミクスをめった斬りしていました。

金子さんは、マスコミの調査能力、権力に対するチェック機能が衰えていると警鐘を鳴らしてました。結果として政府の発表がそのまま流れます。

安倍総理はアベノミクスの成果を強調します。労働者の実質賃金は上がらず、非正規雇用が増大している厳しい経済の実態は伝わりにくいです。

1時間ほどの金子講演会を受けて30分私との間で討論しではどうすれば良いかをやり取りすることになってました。しかし討論は金子独演会になりました。

地域分散型の新たな産業を興して行くことで日本の経済を立て直すことが重要というのが金子さんの主張でした。脱原発の自然エネルギー産業が一つの事例です。

方向性は理解できます。しかし全国各地で自然エネルギー関連の新産業の芽は出ているものの地域の雇用を担うだけの力はまだありません。

新産業が主流となる時代は、まだ時間がかかります。私自身、地域で自然エネルギー関連の提言をした体験がありますが具体化するのは容易でないと実感しました。

経済のあり方を大転換しなければならないという認識は共有できます。国策を変えることと同時に地域の側が変革へと向かう自発性を持つことも大切です。

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続いて安保法制に反対し脚光を浴びた学生団体SEALDsのメンバーと民進党の衆議院議員、共産党と社民党の参議院選挙立候補予定者によるパネルディスカッションがありました。

野党共闘が一番のテーマでした。学生のしっかりした発言が印象に残りました。冷静で落ち着いてました。政治に主体的に関わって行こうという姿勢が貫かれてました。

私も急きょ登壇し本音をぶつけました。衆参問わず保守地盤の一人区の選挙区で野党が勝つためには一対一の選挙にしなければならないと発言しました。

そのためには民進党が共産党に対して謙虚に一緒にやろうと呼び掛けなければ体制を作ることはできないと言いました。このハードルを越えなくてはなりません。

最近の民進党の動きが歯がゆくてならずこうした発言をぶつけました。会場から大きな拍手が湧きました。明快な回答をすることは無理だと承知の上でした。

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全てのプログラムが終わった後駅前の居酒屋に場所を移し反省会を行いました。金子さんもシールズの学生も残ってくれました。新たなうねりを興したいと話は盛り上がりました。