自然災害は予測できません。減災しかありません。
熊本を始め九州地方で強い地震が相次ぎ被害が拡大してます。14日の夜帰宅してテレビを付けたら震度7という文字が飛び込んできました。
今日の5時過ぎパソコンを開いたら深夜から未明にかけて震度6強の大きな地震が熊本を中心に相次ぎ被害が拡大しているとネットでニュースが流されてました。
この地震がマグニチュード7.3と規模が大きく余震ではなく本震であるということでした。14日の震度7が余震であったとは驚きでした。
同時に地震学の限界を知りました。とてつもなく大きな前兆があってもその後どのような地震が発生するかは全く判らないということを証明しました。
理論を組み立てて予測することは不可能だと割り切るべきです。科学はどのような危険性があるかのリスクの分析と発生した場合どのように対応するかに力を注ぐべきです。
万一の事態が発生した時に可能な限り被害を小さくし一人でも犠牲者を出さないような方策を追求することです。いわゆる減災です。この発想の徹底が不可欠です。
今月23日にわが郷土の偉人、二宮尊徳先生の生家のある尊徳記念館で富士山噴火に対する減災について考える住民の会の発会記念講演会が開かれます。
九州の大地震の発生を受け自然災害への関心が高まっています。多くの皆さんに参加して欲しいです。富士山噴火をテーマに減災とは何かを考えて行きます。
まずは歴史に学ぶます。必ず過去に同様の災害はあります。災害は忘れた頃にやって来るの格言もあります。忘れてしまっていることが多いから未曾有とか言われるのです。
足柄の歴史再発見クラブの小林秀樹会長に講演してもらいます。直近の富士山噴火の記録である1707年の宝永噴火を調査し小学生向けの副読本にまとめられました。
歴史は判り易く伝えられなければ教訓になりません。小学生でもわかるを基準とすべきです。小林さんらの活動はお手本です。老若男女誰でも理解可能です。
近隣市町で最も対策が進んでいる静岡県小山町の前危機監理官に対策の現状と課題を話してもらいます。最も進んでいても噴火の砂の捨て場はまだ決まっていません。
小山町以外の他の酒匂川流域の市町においては全く手がつけられていません。この現状を多くの住民が知り危機意識を共有する必要があります。
特別の講演として「小田原・足柄を主題にした学生の卒論に学ぶ会」の代表に三保ダムが決壊した場合のシミュレーションについて発表してもらうことになりました。
東京電機大学の学生の今年の卒業論文です。満水時に決壊した場合に洪水がどのような速さで平野部に伝わって行くかを映像化したもので非常に参考になります。
1978年に竣工した三保ダムは砂の堆積が進み会計検査院からも機能が不十分であると指摘を受けています。富士山の噴火の砂が降り注いだら背筋が寒くなります。
23日の講演会の申し込みは、eiji0612ta@jcom.zaq.ne.jp、090-1653-8681(田中)です。減災に関心のある皆様の来場をお待ちしています。