亀井静香節のさく裂と民進党。

昨日、横浜で次の国政選挙に向けて神奈川県内で活動を続けている市民勝手連の集会がありました。野党共闘を進め安倍政権の政治の流れを変えたいという皆さんです。

現役最長老の代議士、亀井静香先生が登壇しました。チラシには、「与党も選挙も知り尽くす亀井静香議員が神奈川の選挙に吠える」と紹介されていました。

私が聞き役でした。吠えてました。迫力ありました。市民運動家にとって亀井先生の話を直接聞く機会は無かったと思います。鮮烈な響きがあったようでした。

亀井先生自ら自己紹介されました。連続当選13回ですが最初の選挙の時は泡まつ扱いでした。石にかじりつく選挙を展開し滑り込みました。

亀井先生の話を受けて会場に皆さんに保守政治家のすさまじいばかりの執念を知っていないと自民党には勝てないと付け加えました。選挙は理屈ではありません。

衆議院北海道5区の補欠選挙、なぜ負けたかを伺いました。単純明快でした。民進党がだらしないからの一言です。本気で政権を取ろうとしていないと喝破されてました。

資金もある程度あるし、次の参議院選挙でほどほど勝てば野党第一党でいられるという安直な考えが漂っていることをひどく懸念されていました。

この有様では自民党、公明党の与党に勝つのは至難です。私も民進党には亀井先生と同様の感想を持っています。新党といっても期待が湧きません。

続いて神奈川の参議院選挙の状況を説明し予測を伺いました。勝つのは難しいだろうなと言われてました。乱立して勝利は難しいことは体験済みですが手が打てません。

4人区なので仕方ないという理屈は通らないと思います。現状は与党に三議席占められてしまう公算が強いと思います。しかし、打開の道は見えてきません。

共産党の志位委員長の野党共闘に向けての行動には極めて高い評価でした。現役の政治家の中で最も政治家らしい政治家という評価でした。

亀井先生が市民運動をされている皆さんに問いかけました。国会の周りをデモをすれば良いというものではなく民進党本部に押しかけたらどうかと言われました。

乱暴すれば話題となると助言されてました。亀井先生はかつては公安警察のエリート官僚であさま山荘事件など過激派の対策の最前線に居られました。

亀井先生はかつて若者は逮捕を怖れずに理想を目指していたとまで言われました。ゲバ棒を振るえという意味ではありません。そのくらいの気概があったということです。

政治家が信頼されていないのならば市民の皆さんが立ちがるしかないのではないか、皆さんの行動が政治を変えると訴えかけられていました。

この呼びかけには市民の皆さん大いに勇気づけられたようです。会場を後にしようとする亀井先生に良い話をありがとうございましたと多くの市民が声をかけていました。

野党の力量不足で選択肢がないのは不幸です。市民の力で野党の候補の絞り込みを図り選挙においても明確に選択肢を示せるかどうかはこれからば踏ん張りどころとなります。