土曜授業復活させるのなら『ようこそ先輩』みたいな授業を充実させよう!

4月2日付の朝日新聞のオピニオン欄で土曜授業が議論されていました。自民党は復活を公約に掲げましたので安倍政権はその方向で進めるでしょう。

この背景には2002年から始まったゆとり教育が諸悪の根源という見方があると思います。政策立案の中心人物だった元文部科学省の寺脇研さんは事実上役所を追われました。

国際的な学力比較で日本の順位が上がったの下がったのといって一喜一憂していますが本当に意味あるのでしょうか。何のための学力かについての議論は深められていません。

土曜授業を復活させて頭でっかちで記憶力が良いだけの子供をどんどん育てることを求めているとしたら時代の逆行も甚だしいと思えてなりません。

日本はこれから人口激減です。超高齢社会です。この時代を生き抜くには頭でっかちでは話になりません。過去の知識をいくら学んでもいまだかつてない時代には大して役に立ちません。

時代を拓くカギは知性ではなく感性にあると思います。そこからアッと驚く発想が出てきます。知識のつめこみではない感性を育てる授業を増やしたらどうなのでしょうか。

芸術や文化の時間。語学でも理科でも社会でも現場に出向いて実体験する授業。体験型の授業を増やして子供たちに実感の大切さを知ってもらう必要があります。

体験型の授業を増やすことにより子供たちは面白がります。NHKの教育でやっている『ようこそ先輩』みたいな授業のイメージです。興味が湧きますので自分で調べ考えるでしょう。

教師だけでは回らないのならば在野の人たちを大いに活用すればよいだけです。自らの体験を子供たちに伝えることで先輩たちも元気になります。一興両得ではないでしょうか。