信州・上田と小田原・足柄地域のまちづくり1
24日、25日と一泊二日の駆け足で長野県上田市を訪れ市の外れの別所温泉で合宿をしました。地方自治やまちづくりについて勉強をしている仲間たちと一緒でした。
私は、大学ラグビー観戦が好きです。記者時代、夏休みをとってラグビータウンとして有名な長野県の菅平に行きました。ひいきの早稲田大学が合宿しているからです。
菅平のある真田村は上田市に吸収合併されていました。2006年4月、市の面積は、550平方キロ、人口16万人となり長野県東部の拠点都市となりました。
小田原市は現在隣接する南足柄市と合併し神奈川県西部の拠点都市になろうとしています。上田市は平成の大合併の時に先行して拠点としての体裁を整えました。
上田城の本丸は存在していません。本丸跡があります。しかし、小田原より一足先にNHK大河ドラマの放送となりました。2回目の放送です。
その効果で観光バスが結構来てました。もし上田城が再建されることになり完成したならば大河ドラマ、3回目放送となるかもしれません。
上田地域の名門高校、上田高校は城主の館跡に建てられていて正門は高校の門とは思えませんでした。歴史的な建造物と高校が一体化していました。
教育が盛んな長野県内でも上田高校は代表的な高校の一つで高名な学者を数多輩出してます。最近亡くなった永六輔さんも疎開で一時期通っていたということでした。
小田原高校も北条早雲が拓いた北条時代の山城の中にあります。高校の建て替えの時に歴史文化遺産としての位置付けをもっと打ち出せなかったかと残念です。
駅周辺の主要な通りは電線の地中化が進み整然としていました。ただ、日曜日なのに人通りは少なかったです。首都圏に近い小田原の方がはるかに賑やかです。
古い街並みを保存している街路の一角にある店いで昼食を取りました。「コラボ食堂」という名前の小さなお店でした。素人の手作りのお店の雰囲気が漂ってました。
NPOの経営で店の設立に当たっては上田市ではなく長野県が積極的に支援したということです。地域の料理自慢の人が拘りのメニューを考案して振る舞う仕組みです。
古い町並みは高齢者の観光客がゆったりと散策してました。街並みの保存については古くからの造り酒屋が中心となって話しをまとめていったということです。
古い町を変えるためには古い伝統を誇る側から人材が出て全体を引っ張らないとなかなか進みません。歴史を誇る小田原も老舗に頑張って欲しいです。
日差しが強くて暑かったです。喫茶でお茶を飲みました。メインの通りに面した二階建ての古いお店を改造したカフェでした。こちらもNPOが運営してました。
住民参加型のまちづくりをリードしているのは長野大学の女性教授でした。長野大学は、上田市の学園都市構想に基づいて来年度、私立大学から公立大学となります。
民営化ではなく逆に公立化するという発想には驚きました。一層地域創りに深く関与することになります。関東学院大学が小田原から徹底します。打撃だと思いました。