日中歴史文化交流センター活動再開へ
先月30日午後、沖縄の那覇空港へ陟陸する時、着陸許可が下りるのに時間がかかりました。中国機に対して自衛隊機の緊急発進があったからではないかと聞きました。
尖閣諸島周辺で中国との緊張が高まっていることを実感しました。南シナ海をめぐってアメリカと対立している中国と日米同盟強化路線を取る日本との溝の深まりの現れです。
そして北朝鮮が核開発にひた走る異様な状況となりました。北朝鮮への対応も日米と中国との間の溝を更に深める要因です。一段と関係悪化が懸念されます。
こうした状況下で日中間で民間交流を進めるのは容易ではありません。来年は、日中国交正常化45周年だけに両国関係の今後の行くへが気がかりです。
全国の日中友好協会の会長は元中国大使の丹羽宇一郎さんです。丹羽さんは昨年11月の横浜での講演の際に「45周年はリベンジしたい。」と語っていました。
中国大使だった2012年の日中国交正常化40周年の諸行事は、尖閣諸島をめぐる対立で大半が中止に追い込まれました。45周年でやり直したいと強い思いでした。
45周年に向けても徐々に雲行きが怪しくなってきました。日中交流に関わってきたのにやきもきしているだけで行動を取らないことは自らの責任放棄だと思います。
たとえささやかであってもこれまでの日中交流の積み重ねを活かして出来る範囲の取り組みをしっかり実践して行きたいと思います。
2014年2月に神奈川県内を中心に中国の歴史や文化を学ぶ諸団体の交流を盛んにさせようと日中歴史文化交流センターを立ち上げ小田原や横浜で活動を続けてきました。
昨年事務局長が交通事故に合ったこともあって活動が滞っていました。ほぼ回復されたので日中国交正常化45周年に向けて行動を開始したいと思います。
私が中国の歴史と文化に興味を持ち交流事業をするようになったのは神奈川県南足柄市や山北町に残る中国の治水神禹王の遺跡の存在を知ってからです。
「足柄の歴史再発見クラブ」の皆さんの活動のおかげです。2013年5月には中国本土の禹王の故郷を訪れて中国の郷土史の民間研究者とも交流することが出来ました。
こうした交流の実績を展示するとともに日本全国各地に中国の治水神禹王の遺跡が存在することを点字する場を持ちたいです。できれば東京が望ましいです。
日中歴史文化交流センターとして「足柄の歴史再発見クラブ」の協力を得ることが出来れば何とか実現したいです。日中友好協会の丹羽会長にも支援をお願いすることにします。
そして日中国交正常化45周年の2017年のうちに中国を訪問し治水神禹王をめぐって中国側の民間交流者たちとシンポジウムをしたり交流事業を実現したいです。
地域に根差した中国文化の再発見が足柄の歴史再発見クラブの特色です。素人の方々が学びながら実績を積み重ねました。こうした団体があることを中国に伝えたいです。
日中関係冬の時代へ再び戻ろうとしている時に交流事業を仕掛けるのですから障害は出てくるとは思います。めげてはいけません。実現します。