沖縄県の二宮金次郎調査その後。

瞬く間に時は過ぎます。先月30日から5日間、沖縄県へ二宮金次郎調査に出かけたと思っていたらもう一カ月が経ちました。それにしても速すぎます。

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二宮尊徳の教えを活かしてまちづくりに貢献しようと活動している「あしがら平野一円塾」のメンバー4人の調査の模様が沖縄県の地元紙の琉球新報に掲載されました。

見出しは「二宮金次郎が結ぶ”縁”」となってました。二宮金次郎の生まれ故郷から沖縄に金次郎像の調査に訪れたとの書き出しで概要が簡潔にまとめられています。

9月15日付の紙面、沖縄県各地域の動きを伝えるページです。沖縄本島北東部にある離島の伊是名島の伊是名小学校を訪れた際の写真も掲載されてました。

二宮金次郎像は戦前日本の国威発揚に利用された経緯もあるので過酷な戦争体験を持つ沖縄県で金次郎像が残っていることに驚き調査に訪れたという経緯も書かれてました。

私が「二宮金次郎の農村再興に手法、『報徳仕法』は現代に十分に通用する。(今回の金次郎像調査を通じて)沖縄と交流したい。」と力強く語ったと紹介されてました。

10月9日、小田原城のほど近く、小田原市南町にある報徳博物館で「沖縄県の二宮金次郎像」というテーマで報告会を開催することになりました。

一カ月に一回、二宮尊徳に関連する様々な話題を中心に勉強会を続けている「報徳ゼミナール」の第529回目に登場させていただきます。

時間は午後2時からです。入場は無料です。問い合わせ先は、報徳博物館で電話番号は0465-23-1151です。ご関心がありましたら是非ご参加下さい。

一緒に調査に行った「あしがら平野一円塾」のメンバー3人も同席します。沖縄県に残る5ヶ所の二宮金次郎像をスライドで見ていただき特色を話します。

先の戦争では学校を火事でなくし、戦後は津波で校舎が崩壊した名護市立真喜屋小学校の歴史を伝え真喜屋地区に今も残る困難に打ち勝つ「シチマンタル精神」を紹介します。

1938年の学校創立50周年の記念式典で盛大に二宮金次郎像の除幕式が行われたことを示す今帰仁村立天底小学校の貴重な記念誌の内容を解説します。

今帰仁村の喜屋武村長と意見交換した内容を踏まえて沖縄県のまちづくりにとって何が課題か二宮尊徳の農村再興手法である「報徳仕法」の応用について話します。

最後に、沖縄県で二宮金次郎像がどう受け止められているかをまとめます。反発で撤去した事例もあります。今後の調査の方向についても触れます。是非お出かけ下さい。