今年前半は、静岡県小山町三昧、込山正秀町長に注目!

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(3月6日 国土交通省へ陳情する小山町込山町長 左から2人目 小山町HPより)

昨年の12月16日のブログで静岡県小山町の込山正秀町長が展開する積極果敢なまちづくりを紹介しました。その続編をお届けします。

9日、「富士山と酒匂川流域 噴火と減災を考える会」の役員会があり2013年3月に放映された富士山噴火とその後の復興を描いたNHK「歴史ヒストリア」を視聴しました。

1707年の富士山宝永噴火対応に当たった代官、伊奈半左衛門の苦悩と奮闘を描いた番組です。富士山直下の現在の小山町は敬滅状態でした。

代官、伊奈半左衛門は、困窮する農民を河川復旧工事の人足に充て生活費を確保したり噴火の砂の下の土を掘り返す天地返しと言われる工法を採用したりして復旧に務めました。

伊奈は、小山町の最も困難な時期を救った恩人です。小山町には伊奈神社と名付けられた神社が地域の住民によって建立されて今日まで伊奈の功績を讃えています。

ビデオの視聴は、2010年9月8日に小山町で発生した集中豪雨からの復旧、復興の現場視察の事前勉強です。視察は、今月28日に行います。

小山町では土砂の流出を食い止める事業に住民がボランティアとして参加しています。指導している日本大学生物資源科学部の笹田准教授に現地で解説してもらいます。

神奈川県全域と東京都の一部に配布されるタウン紙「タウンニュース」の3月11日の足柄版に「町長がご案内」という見出しがありました。

2段ですのでそれほど大きくはありませんが「町長がご案内するとは一体何のことだろう。」との疑問が浮かび記事を読んでみてびっくりしました。

静岡県小山町の込山町長が自ら進める開発事業のガイド役を務めるという記事でした。読んだだけで込山町長の気合いが伝わって来るようで心が躍りました。

こうしたまちづくりを展開する首長が隣接する県に存在することを知るだけでもうれしい気分になります。首長はかくあるべしだというのが私の持論です。

こうしたタイプの首長が少なくなりました。ひどいケースだと全て職員に丸投げなんてこともあります。これでは何のために首省が存在するのかわかりません。

財政が厳しい中でのビックプロジェクトです。余程の自信が無ければ踏み切れません。3月25日の説明会に参加して直接、現場を見てきます。

4月2日の日曜日に劇団前進座による新田次郎原作「怒る富士」の上演があります。こちらも富士山宝永噴火からの復旧・復興の物語です。

小山町の込山町長は、無料で上演を決断しました。広く町民に富士山噴火という苦難の歴史を現在も忘れないようにという強い思いを感じました。

 

先に紹介した「富士山と酒匂川流域 噴火と減災を考える会」は、28日の小山町視察を受けて6月3日に小田原市民会館小ホールでシンポジウムを開催します。

基調講演者とパネリストとして込山町長をお呼びします。今私が最も注目する首長の一人込山町長に存分に語ってもらいます。今年前半は小山町三昧です。