あしがら平野一円塾の3年間とこれから

郷土の偉人、二宮金次郎(尊徳)の教えを学び地域貢献しようと立ち上がった「あしがら平野一円塾」が活動開始から3年となりました。

「一円」は二宮金次郎の教え「一円融合」から取りました。全てのひとには存在価値があり互いに補い合って丸い円の中に融け合い世界は成り立つという考え方です。

様々な人がそれぞれの個性を活かし社会のために貢献して行くことだと捉えて活動を2014年度から始めました。最初は7人でスタートしました。

二宮金次郎は農村の再興に力を注いだので農業のお手伝いを多少でもしていくことを活動の柱としました。2014年6月に発会シンポジウムを開催しました。

3・11の津波で壊滅的被害を受けた水田の再興に取り組んでいる方を宮城県岩沼市からお招きして地域の農家の方々とパネルディスカッションをしました。

過酷な環境に置かれていても不屈の精神で立ち上がろうとしている気概を地域の方々に感じてもらおうと思いました。70人の参加者があり熱心なやり取りがありました。

活動の中心は私の地元の開成町です。開成町のシンボルであるあじさいが植わった農道のあじさいの管理をすることにしました。町の「あじさいの里親制度」を活用しました。

開成町岡野地区のあじさい農道、およそ200メートルのあじさいの管理をしています。あじさい祭りの前後を中心に年に3、4回会員で草刈りをします。

会員にキウイづくりの名人がいますのでその方のもぎ取り作業のお手伝いを始めました。南足柄市内山の農場で「香緑(こうりょく)」と呼ばれる品種を栽培しています。

昨年は有志4人で沖縄の二宮金次郎像調査を行いました。8月31日から9月3日まで沖縄県の5地域の6ヶ所の金次郎像を見てきました。

1938年沖縄県今帰仁村(なきじんそん)で行われた二宮金次郎像の設置式典の記録も見ました。沖縄でも盛大そのものの式典が挙行されていました。

先月報告冊子が完成しました。調査に協力していただいた沖縄県の方に送付しました。大変に喜んでいただきました。更なる調査を企画中です。

沖縄県の離島にも二宮金次郎像は存在し日本の植民地であった台湾にもあります。知る人ぞ知る事実なのでしょうが設置の背景や現状を調査したいと考えてます。

会員が徐々に増えています。20人ほどになりました。地域は厚木氏や秦野市にも広がりました。女性の方の参加もありました。韓国人の女性の方も加わりました。

横浜生まれで大手証券会社の小田原支店に勤務している若者の参加しました。小田原市から山梨県道志村に引っ越し村役場の非常勤職員になった若いご夫婦も会員です。

最近うれしいニュースがありました。お二人に待望の赤ちゃんが誕生しました。新しい命が生まれるということで一円塾の未来までもが輝いているように感じました。

新年度の活動は4月29日からです。二宮金次郎の生家に隣接する小田原市「尊徳記念館」で沖縄の二宮金次郎像調査の報告会を行います。会員以外の方の参加も大歓迎です。