(静岡県小山町 土砂崩れ復旧現場)

昨日、「富士山と酒匂川流域 噴火と減災を考える会」の役員会がありました。6月3日に神奈川県小田原市で開催予定のシンポジウムに向けての話しあいでした。

席上、歴史的観点から富士山噴火の課題に取り組んできた「足柄の歴史再発見クラブ」顧問の大脇良夫さんがこれまで足柄地域で開催されたシンポジウムの記録を配布しました。

富士山の宝永噴火から300年の節目であった2007年に神奈川県が富士山火山研究の第一線に立つ研究者を招いてシンポジウムを開成町で実施しました。

このシンポジウムを皮切りに2010年までに4回開催されてます。大脇さんが関わったシンポジウムに限定しての回数です。他にも開催されたと思います。

会の会長でスーパーヤオマサの名誉会長の田嶋享(すすむ)さんから「ところで大脇さんそれだけ会議をされて何が変わったのでしょうか?」と質問がありました。

大脇さんは即座に「何も変わってません。」と返答しました。このやり取りは大きな災害対応に限らず行政が関わる課題の行政対応の本質を突いてます。

研究会とかシンポジウムとかは何度も開催されます。しかし事態は何も動きません。開催された時は「良い話を聞いた。」で終ってしまっていることが余りに多いです。

実は大脇さんが紹介した4回のシンポジウムのうち2010年に開催された1回には私もパネリストとして参加しています。私としても大いに反省しなければなりません。

どんなに声高に叫ぼうとも騒いでいるだけでは何も事態は動きません。実際に権力を持ち権限を持つリーダーがその気になって動かないとなかなか事態は動きません。

リーダーとは市長村長であり県知事です。ここが本当の本気になれば確実に事態は動き出します。逆にいえばこの面々が動かなければ本格的な動きに発展しません。

富士山噴火対応のような大きな課題であっても首長が本気になれば確実に対応策が積み重なり被害を少しでも小さく食い止めることが現実となります。

しかし残念なことではありますが神奈川県で見る限り対応は遅々として進んでいないのが現状です。今回のシンポジウムをただ集まるだけの会に終わらすわけには行きません。

酒匂川流域の首長の代表の方に登場してもらう段取りが進んでいます。首長が本気にならざるを得ないような熱気のこもったシンポジウムにしないとなりません。

2010年9月の集中豪雨で発生した静岡県小山町の土砂崩れからの復旧の工事現場や酒匂川の治水の難所を実際に見て調査を重ねてきた結果を首長にぶつけたいと思っています。

静岡県小山町は懸命に対応策をとっています。しかし、小山町だけが頑張っても対応に無理があります。流域全体が一致結束することが必要不可欠です。

基調講演者の込山正秀小山町長は当然こうした問題提起をされるでしょう。神奈川県側の首長がこの提起を受け止め実際に行動に移すかどうかが問われます。

流域の首長が一本にまとまれば県は動かざるを得ませんし国も無視できなくなります。そうした動きの第一歩となるシンポジウムにするために全力を上げます。