23日の沖縄県うるま市長選挙で普天間基地の名護市移設に激しく反対する翁長雄志県知事が推す候補が敗れました。直後、政府は移設工事を再開しました。

工事自体は10分程度の短時間で終了したとのことですので政府としての移設への強い意思を示し名護市辺野古への移設を既成事実化しようということだと思います。

政府は地方選挙で勝利を重ね翁長知事を推す革新勢力に一部の保守が連携した「オール沖縄体制」の息の根を止めようとありとあらゆる手を尽くしてくることは確実です。

うるま市長選挙で「オール沖縄」側が市長選挙3連敗となり体制の揺らぎが取り沙汰されてます。陣営にとっては確かに手痛い敗戦でしょうが勝負はこれからです。

普天間基地の移設と直接関係のない地域で移設反対を前面に掲げて戦うのは無理があります。かといって争点から外せば何のための立候補かというジレンマがあります。

普天間基地の移設そのものの場で実施される来年1月の名護市市長選挙こそが勝負の場です。ここで雌雄が決します。これまでの選挙は、その前哨戦に過ぎません。

うるま市長選挙と同じ日に投開票が行われた名古屋市長選挙は河村たかし市長が圧勝で4選を果たしました。ド派手なパフォーマンスの市長の選挙の強さを見せつけました。

河村市長は「ほらは吹くがウソはつかない」的な現代では稀なタイプの政治家です。アドバルーンの上げ方は強烈なインパクトを与えます。

実行します。市民税の5パーセントカットや自らの報酬の大幅カットが典型です。議会の反対を跳ね飛ばすのですから本物の政治家の匂いがします。

今度は名古屋城の木造復原をぶち上げて議会をねじ伏せました。500億円以上といわれる建設費のうち100億円は寄付で募るとの方針です。

大構想を実現するためには緻密な戦術が不可欠です。市長のパフォーマンスだけでは物事が進みません。経済界を巻き込むだけの技があるかどうかが問われます。

寄付が集まらなければ一気にバッシングとなるでしょう。市議会を始めここぞとばかり叩くに決まっています。河村市長の正念場はこれからやってきます。

平成の大合併で誕生した宮城県登米市。東京都の小池知事が市内にあるボート場を東京オリンピックのボート会場にしようとしたことで有名になった市です。

2005年平成の大合併で9町が合併して誕生しました。532.12平方キロという広大な面積です。行政の求心力を付けるため新庁舎の建設が急きょ浮上しました。

この動きに対し支所を活用するなど旧町地域間の広域連携で対応すべきだと元県議が建設反対を前面に掲げ146票差で現職を破りました。

市町村合併に伴う有利な条件の借金を活用して建設を進めようというものでした。しかし、市民の箱モノに対する嫌悪感が強いことを示しました。

市民は財政難の中で新庁舎を建てるのではなく医療や福祉、教育の充実を求めました。新市長は建設反対だけでなくこうした要望に応えられるか手腕が問われます。