「仲よくすることに勝る安全保障は無い」

7日、大型連休最終日の日曜日、ビートたけしのテレビタックルで、現役最長老の代議士亀井静香氏が核心をズバリと突いてました。

朝鮮半島情勢に詳しい専門家たちがあれこれ議論しているさなか、一言、「仲よくすることに勝る安全保障は無い」と発しました。

仲よくして信頼感があれば武器を必要以上にため込む必要はありません。日本が現行憲法の専守防衛を堅持するならこの指針しかないはずです。

しかしアメリカと北朝鮮の睨みあいが激しさを増して日本だけがのんきなことを言ってられない状況に陥っているのが問題です。取り巻く環境が芳しくありません。

しかし、情勢が、変わりそうです。韓国の新大統領にムン・ジェイン(文在寅)氏が当選しました。5年前の大統領選挙で惜敗しリベンジを果たした格好です。

北朝鮮との対話に積極的な立場です。韓国国内の保守派やアメリカの意向などもあり一朝一夕には行かないでしょうが対話の機運は間違いなく醸成されるでしょう。

南北朝鮮の2か国が仲良くなってくれれば朝鮮半島情勢は一変します。本来ならば同じ民族が分断されていることから情勢が複雑怪奇となっているのです。

根源の情勢が変化すれば東アジアの平和と安定に大きな影響を与えることは間違いありません。ムン新大統領が政治力を発揮し持論を実践することを期待します。

南北朝鮮が対話の方向へ動くことは日本にとっても大きなメリットがあります。北朝鮮の核開発とミサイルという二つの難問解決に一筋の光明が見えるからです。

南北対話をきっかけに北朝鮮が立ち止まる可能性が出てきます。そうなれば北朝鮮にとって最大の脅威国であるアメリカとの対話の可能性が出てくると思います。

日本の安倍総理だって踊れる舞台が出来るかもしれません。現状はただ非難しアメリカと同調して圧力をかけているだけで解決策は全く見えてません。

対立の根っこの南北朝鮮の対話の空気が進めばアメリカも振り上げてこぶしを下ろすチャンスと見ると思います。日本が仲立ちできる可能性も出てくると思います。

アメリカと歩調を合わせていた日本こそがアメリカを北朝鮮との対話へと誘い込む好条件を持っているのではないでしょうか。日本として外交らしい外交をするチャンスです。

トランプ大統領とキム・ジョンウン(金正恩)主席との直接対話へと導くことが出来、朝鮮半島情勢を緊張緩和へと劇的に変化させることが出来たら世界史的出来事です。

安倍総理は憲法改正に執念を燃やすより憲法を改正しなくても良いような国際情勢を創造することの方に全力を注いでほしいと思う国民は多いと思います。

安倍総理にとって兄貴分である亀井静香代議士の「仲よくすることに勝る安全保障は無い」という寸鉄の一言をよくよく噛みしめてもらいたいものです。

南北朝鮮が仲良くして日本が北朝鮮と話し合うこともし易くなります。そうなれば日本にとって懸案中の懸案、拉致問題の解決に向けて動くことができると思います。