(静岡県小山町の災害復旧現場)

2010年9月8日、神奈川県西部を流れる酒匂川上流部を襲った記録的集中豪雨は山間部の土砂崩れを引き起こし中下流部の河川敷の施設を濁流が押し流しました。

静岡県小山町と神奈川県山北町は激甚災害の指定を受けました。黒い砂が大量に中・下流部に流れ込み、浚せつした後はボタ山のように積み上がったのには驚きました。

黒い砂の正体は、スコリアと呼ばれる1707年の富士山の噴火の際に、周辺部に堆積した砂でした。山林の樹木に覆われて見えなかったスコリアが崩れたのでした。

富士山の噴火は300年の時空を超えて私たちに牙をむいてきたのです。もし再び同様の噴火が発生したら大変な惨事になるとの警告だと思います。

酒匂川流域全体で大きな災害に備える体制づくりはまだまだ不十分です。住民の側から行政に働きかける運動を起こそうと有志で昨年4月、会を結成しました。

「富士山と酒匂川流域 噴火と減災を考える会」です。昨年度中に2回の講演会、3回の現地調査を実施して自ら勉強しつつ一般の住民の方への啓もう活動を行いました。

6月3日の土曜日、午後1時よりこれまでの取り組みの成果を踏まえシンポジウムを開催します。流域全体で頻発する集中豪雨や富士山噴火に備えることを問題提起します。

場所は、小田原市民会館小ホールです。メール(fuji-sakawa-gensaikai@postman.email)またはFAX(0465-82-0438)にお申し込み下さい。

参加費は1000円です。我々の会のこれまでの講演会や調査の結果を簡潔にまとめた資料を配布致します。5月25日までに申し込み下さい。

基調講演は、静岡県小山町の込山町長にお願いしてます。2010年の集中豪雨からの復旧と復興の現状を単刀直入に説明していただきます。

その後、込山町長も加わり、酒匂川流域の加藤小田原市長、湯川山北町長、間宮大井町長、それに神奈川県の防災担当責任者とでパネルディスカッションを行います。

コーディネーターは私が務めます。上流から下流まで流域全体で情報共有して対応することの重要性をパネリスト全員で確認するようにしたいと思います。

当日、最先端の測量技術を活用した万が一の洪水のシミュレーション画像を紹介します。有識者から行政への問題提起も行い議論を盛り上げます。

流域自治体のトップと県の幹部が参加していますので単なる意見交換に終わってしまっては開催する意味がありません。今後の実践活動へとつなげることを求めたいです。

富士山の噴火はおおくの皆さんがピンと来ないかもしれません。しかし集中豪雨の方は全国各地で頻発していますので自らの問題と受けとめることが出来ると思います。

我々の地域は集中豪雨が再び発生すれば300年前の噴火の砂が大量に流れ出すリスクに直面していることを知って欲しいです。富士山噴火との戦いは現在進行形です。

更に噴火が起こったら大変な被害を受けることはイメージできると思います。少しでも被害を減らすためには何が必要かを本気で考えることが不可避です。