「足柄の歴史再発見クラブ」の武者修行

昨日、18日と本日19日の2日間、東京神田・駿河台の明治大学で日本自治創造学会が開かれています。全国の地方議員ら600人ほどが参加しています。

東京都の小池百合子都政の知恵袋として知られる上山信一慶応大学教授ら当代一流の地方自治や財政分野の学者らが揃って講演やパネルディスカッションをします。

昨日聞いた限りでは、現場の笑いと汗と涙が伝わって来るような話が少ないのがちょっと残念です。地方議員の皆さんにはもっと泥臭い話が欲しいと思いました。

「足柄の歴史再発見クラブ」の小林会長ら3人と一緒に学会に参加しました。皆さんこうした学会への参加は初めてですので場違い感覚があったと思います。

私が是非一緒に参加しましょうと声をかけたのは理由があります。初日のプログラムが終了した後、全国各地の改革実践例の発表大会があるからでした。

「足柄の歴史再発見クラブ」のこれまでのまちづくりへの貢献の歩みを発表し発信の機会にしましょうと呼びかけました。小林会長らも賛同してくれました。

事前審査があり800字以内で活動実績を報告し団体、個人合わせて発表は5テーマに絞られます。人句減少、少子高齢化社会への挑戦が共通テーマでした。

素人が富士山噴火という足元の災害の歴史を見つめ直し小学生向けの副読本を刊行し出前授業を行っているクラブの取り組みは生涯現役社会のモデルです。

シニア世代の方々が中心になって勉強して子どもたちや地域の方々に学んだ知識を教え災害意識の啓発をして、更に自分たちも元気になっています。

一石三鳥あるいは四鳥です。「足柄の歴史再発見クラブ」のようなグループが地域社会にどんどんできれば地域全体が元気になって皆が生涯現役となります。

私は日本に誇るべきモデル的案実践活動だと思います。発信の場がないかと考えていたところ日本自治創造学会の改革発表会があることを知りました。

発表時間は10分でした。出前授業活動の中心となっている大井みちさんが行いました。自分の実際に行っている話ですので説得力がありました。

70人ほどの参加者の大半は地方議員の皆さんで他の4テーマは全て地方議会改革や地方自治と関係の深い硬いテーマでした。大井さんの発表が異彩を放っていました。

参加者の投票によって第1位の団体または個人が表彰されます。残念ながら1位にはなれませんでした。投票者が地方議員の方ですので仕方がないかなと思いました。

発表会終了後の懇親会で大井さんに一票入れましたという方が懇談に来られたりして残念ですけれどもまずは良い経験ということで皆さん納得されていました。

今回の改革発表は「足柄の歴史再発見クラブ」にとっていわば武者修行みたいなものです。自らの実践活動に自信を持って更に飛躍してもらいたいです。

発表メンバーの3人は全員8月一緒に中国を訪問します。中国でも「足柄の歴史再発見クラブ」の生涯現役社会を目指した挑戦を発表することにしています。