一円融合型の組織がまちを元気にする。

わらび座ミュージカル、二宮金次郎全国公演の二番手、足柄地域公演が来週27日に迫りました。21日の午後、会場の開成町福祉会館で実行委員会がありました。

当日配布する実行委員会のチラシや催しの案内、満員御礼のティッシュペーパーを金次郎のイラスト入りのクリアケースに挟み込みました。

前日にもう一度集合して満員御礼うちわを入れて完成です。協賛していただいた企業や団体の名前も随所に入っていて配慮もしっかりと行われています。

実行委員会の記録を残すためにビデオ撮りも同時進行で進んでいます。各実行委員が今回の上演に関する思いをそれぞれ述べます。私も昨日収録しました。

今回の実行委員会は「一円融合型」の組織へと成長して素晴らしい結果を出していると語りました。「一円融合」という言葉は二宮金次郎の考え方を表現した言葉です。

二宮金次郎が故郷は、藩の命により下野国桜町領(栃木県真岡市)の荒廃した農村再興に全精力をつぎ込みました。しかしなかなか民心を一つにまとめることはできませんでした。

二宮金次郎は、一時期村を離れ成田山の寺にこもって断食修行を行いました。その結果会得したのが「一円融合」という考え方だと伝えられています。

一円融合とは仮に対立する相手であっても敵と見るのではなく一つの社会を構成する仲間と見なし立場を尊重しつつまとめて行く考え方です。

社会には様々な意見の持ち主がいてそれぞれの特性を活かすことで調和を目指そうという発想です。二宮金次郎はこの考え方で桜町領の農村再興を成し遂げました。

私も町長をしていましたので町をまとめることに腐心しました。「一円融合」が出来れば一番良いのですが、言うは易く行うは難しです。

反論を述べて来ると感情的になってしまい溝が深まります。そこをぐっとこらえて、全体をまとめるためには個性を活かすしかないと見るのは難しいです。

感情をコントロールするリーダーの度量の大きさが不可欠です。チームの面々を公平な目で見て適材適所に配置する冷静さも持ち合わせていなければなりません。

わらび座ミュージカル、二宮金次郎の実行委員会は、リーダーに恵まれました。「一円融合」型の組織にするにぴったりのはまり役だと思いました。

リーダーは中学校から大学まで野球一筋で来た現役バリバリ世代ですが体育会系の上位下達の運営とは程遠かったです。意見を聞きながら決めるところは決めるというやり方でした。

チケット販売は突進型の熱きリーダーが支えました。情熱あふれる言い回しで全員を鼓舞しました。満員御礼の原動力であったあったことは言うまでもありません。

広報、当日の人員の割り振りの作成などそれぞれに男女を問わず現役バリバリ世代の有能な方々が次々と登場しました。多士済々という言葉がはまります。

現役世代を私のような還暦過ぎの世代、更に高齢の世代の皆さんが支え気持ち良く応援させていただきました。27日の公演は大成功間違いなしと確信します。

現役バリバリ世代の実行委員の皆さんは今回の貴重な体験を活かしてまちづくりに取り組んで行って欲しいと切望します。足柄地域を元気にして欲しいです。