ゲストティーチャー
昨日、地元の神奈川県開成町の開成南小学校の研究授業に招かれてまちづくりについて話しました。3年生31人のクラスでした。
開成南小学校は2010年4月に開校した学校です。私が町長の最後の年度でした。500人の児童数でしたが現在は620人に増えているということでした。
私の息子がこの小学校の教員をしています。3年生を担当していて開成町の様子を知るテーマの研究授業があるので手伝ってくれないかと相談がありました。
開成町の様々なところを直接見て回って子どもたちが様々な感想を持ちます。疑問も生まれます。そのなぜに答えるゲストティーチャーになって欲しいということでした。
楽しそうな話ですので二つ返事でOKしました。昨日、息子の授業の様相を初めて見ました。結構しっかり子どもたちとやり取りして授業を進めてました。
途中で息子というか先生から「それでは開成町のことをよく知っている元町長さんのお話を聞きましょう。」と声か掛けられ登場しました。
子どもたちの目がらんらんと輝いてました、開口一番、「おじさんは元町長さんだけではありません。先生のお父さんです。」と自己紹介しました。
「えー!!!」と歓声が上がりました。話して欲しいと言われていた課題は開成町はなぜ北部の方に田んぼが多く学校のある南の方は住宅が多いのかということでした。
待ってましたというテーマですので力が入り、時間オーバーでした。子どもたちに伝えたかったのはまちがいつの間にか自然に今の形になったのではないということです。
「開成町は昔は小さな田んぼばかりの町だったんだよ。みんながいる学校も田んぼだったんだよ。」「えーそうなの!」「何とかしようと挑戦した人がいるんだよ。」
「おじさんのお父さん、先生のおじいちゃんも町長だったんだ。」「えー!!!」「開成町をもっと発展させるために色々考えたんだ。」
「町の北部は特に美味しいお米が取れるから田んぼを大きくしてその後あじさいを植えたんだ。おじさんが町長になってから古い瀬戸屋敷もきれいにしたんだよ。」
「きれいなまちに住みたいと思う人が多くなって町の南部の方が開発されてどんどん人が住みだしたんだよ。だから南の方が賑やかなんだよ。」
本当はまちを三つに分けてまちづくりを進めてきましたが子どもたちが混乱すると思って止めました。子どもたちの反応を見る限り判ってくれたように思います。
それ以上にまちを良くしたいと挑戦した熱い気持ちを一生懸命伝えました。こちらの方は間違いなく伝わったと思います。みんなも挑戦する人になってねと呼びかけました。
研究授業の直接のテーマと外れてしまいましたが外部からの先生ですのでそれもありだと思います。ハプニングもあるからこそ面白い授業になります。
終了後教頭先生と話し合いました。地域と学校をつなぐコーディネーターの専門家がいるとこうした授業がもっとできますねと提案しました。
開成町は、教育の町を掲げてきました。町全体を学校に見立てて地域全体で学校を支えるのが理想です。地域と結ぶコーディネーターの配置を是非検討して欲しいです。