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3日の「富士山と酒匂川流域 噴火と減災を考える会」主催の流域の治山・治水を考えるシンポジウムは主催者の予想を越えて多くの皆様に参加していただきました。

会場の小田原市民会館小ホールに用意した席はほぼ満席でした。関係者も入れれば240人ほどの方に集まっていただきました。驚きました。

極めて重要なテーマですが地味です。関心を持ってもらうのにひと苦労です。資料代として1000円いただく有料の会でもありましたので人が集まるか心配でした。

ふたを開けてみると関係者の懸命の呼びかけや事前の報道もあって大盛況でした。地味なテーマでも主催者が結束して声をかけて行けば参加してもらえると自信を深めました。

今回のシンポジウムのキーワードは「流域」です。県境を越えて流域単位で酒匂川の治山・治水を考える第一歩にしようと問題提起することが狙いでした。

基調講演は酒匂川の源流地域に当たり富士山頂の一部を所有する静岡県小山町の込山町長が行いました。「流域」を意識しお願いした訳です。

内容面では、1707年の富士山宝永大噴火への対応は終わっていないどころか今まさに本番を迎えようとしていることを理解してもらうことが一番でした。

310年前の噴火の際に降り注いだ黒い砂(スコリア)は、2010年9月の集中豪雨の土砂崩れにより酒匂川に流れ込み、その後の復旧・復興に今も追われています。

美しい姿を見せている富士山は牙をむき続けているのです。この現実を中流、下流の住民も良く知らなければなりません。極めて危険な状態が続いているのです。

再び記録的な集中豪雨が起これば黒い砂は濁流となって酒匂川に流れ込むことは確実です。まして、万が一富士山が噴火でもしたら深刻な事態に一気に陥ります。

対応するためには最上流部の静岡県小山町だけが頑張っても手に負えません。流域全体でまず問題意識を共有し総合的な対策を考えなければなりません。

流域の中心都市の小田原市の加藤市長、中流域の大井町の間宮町長、神奈川県の上流域の山北町の湯川町長に参加していただき議論したことは極めて有意義でした。

相当のリスクを抱えていることは全員理解されていました。小山町長や大井町長からはもっと国に関与してもらうように促して行く必要があるとの意見も出ました。

私も同感です。洪水時にどのように排水するか万が一の噴火の砂をどう処理するか県レベルでは超える課題です。国のより積極的な関与を求めるべきだと思います。

今回は神奈川県の杉原安全防災部長に議論に加わってもらいました。神奈川県、静岡県ともっと議論を深め国との役割分担を考えて行くことが大切です。

そのためには地域の自治体の首長が結束して動くことが第一歩です。流域単位の協議の場を是非設けていただき具体の議論を始めて欲しいです。

「富士山と酒匂川流域 噴火と減災を考える会」としては、今後も洪水と噴火のリスクに備えるために勉強を重ね流域の市町と県、更には国に積極的に問題提起して行きます。