日中国交正常化45周年 訪中&講演会
日中関係は、改善に向けての努力も報じられているとはいえ依然として良好とはいません。内閣府の調査では中国に親しみを感じない人の割合は8割を超えてます。
今年は国交正常化45周年なのに残念です。自らが関わっている団体の活動を通じて少しでも改善のお手伝いが出来ればと考えています。
昨日、日中歴史文化交流センターの役員会がありました。8月28日から訪中して実施する中国・河南省安陽市での日中青少年書画展について話し合いました。
(日中青少年書画展 2013年5月)
2回目です。前回は世界遺産の殷墟の中で行いました。今回は漢字博物館内で行う予定です。甲骨文字が発見され漢字の故郷の壮大な博物館で開催できるのは光栄です。
小田原市内の児童生徒の作品を中心に300点ほどの日本の子どもたちの作品を展示する予定です。私の地元の開成町の中学生の作品も展示する予定です。
中学校の名前は文命中学校です。ご存知の方はご存知ですが中国の治水神・禹王の本名です。近くを流れる農業用水路が「文命用水」と名付けられて学校名になりました。
1707年の噴火後の治水工事で江戸幕府8代将軍の徳川吉宗が資金を出して中国の治水神・禹王を祀り土手が文命堤とされたことから農業用水は「文命用水」となりました。
中国とゆかりが深いので校長先生に是非出展して欲しいとお願いしました。現在作品を制作中だと思います。完成したとの連絡を楽しみにしています。
学校の書道授業で使った半紙を捨てずに再利用する「エコ書道」の取り組みをしている団体の協力も得ました。64点作品を展示していただきます。
(登封市禹王遺跡 2013年5月撮影)
治水神・禹王の生まれ故郷とされているのが安陽市と同じ中国河南省にある登封市です。ここでは地元の研究者との治水神・禹王シンポジウムを行います。
私が最初に話をします。中国では知らない人はいない治水の神様禹王とわが故郷の偉人、二宮金次郎の生涯とを比較して大胆に論じてみようと思ってます。
治水神・禹王が日本でどのように受け入れられてきたか日本の治水との手法に同一性はあるかなどについてもセンターの会員代表が発表します。
またこうした郷土の歴史を調べて小学校で出前授業をしている活動についても紹介します。元気なシニア世代の頑張りを中国に方々に伝えたいです。
9月1日に帰国予定です。そのすぐ後9月9日に神奈川県日中友好協会の日中国交正常化45周年の講演会が横浜市で開催されます。講演者は丹羽宇一郎元中国大使です。
丹羽氏の大使在職中、尖閣諸島の問題が発生し予定していた日中国交正常化40周年の事業は大半が潰れました。45周年でリベンジすると言われていました。
私は司会を務めます。丹羽氏に「変転する世界経済と日本」をテーマに国際政治が激動する中で日本の生きる道を中国との関わりを中心に大いに語っていただきます。
中国は隣人です。お互い引っ越す訳には行きません。民間ベースの交流を地道に積み重ねてわだかまりを解く努力をすることが何より大切です。活動を継続します。