観光立国の要、世界の箱根へと通じるスーパートンネル建設を。
(箱根湯本 箱根町HPより)
日本最強の観光地の一つ、箱根町の町議会から依頼され議会改革と箱根町の未来像について28日話す機会がありました。議員のほかに町役場職員の方も参加されてました。
一昨年の火山活動の活発化により観光客数が急激に減少し小田原市など周辺の商工業にも深刻な打撃を与えたことは記憶に新しいところです。箱根の影響力の大きさを示しました。
箱根町の昼夜間人口比率は1.48です。昼間の人口のほうが圧倒的に多く、いかに人を集めているかが一目瞭然です。ブランド力の高い観光中心地の実力を示しています。
ちなみに横浜市は0・915です。東京に人口が吸い取られています。港ヨコハマ、神奈川県の県都の華やかさと裏腹に東京近郊の巨大な住宅都市というのが実態の姿です。
財政の強さを示す財政力指数も1.4を超え全国の地方自治体のトップランクに位置します。若干低下傾向にあるとはいえ高水準の数値を維持しています。
その一方で気がかりな数字があります。人口の減少が極端な点です。2010年から15年の比較で2067人減少しています。現在人口は11649人です。
特に心配なのは女性の方が一生に産む子供の数を示す合計特殊出生率の低さです。直近のデータですと1を大きく割り込み0.75となっています。
世界ブランドの観光地であるのにもかかわらず人口減少・少子化が急速に進みきらびやかなイメージと地域社会の実態の乖離がみられると言えます。
また豊かな税収により公共施設も充実していることは逆に財政を硬直化させて少子高齢化に対応するだけの財源が思いのほか乏しいという実態があります。
こうした危機を乗り越えるためには行政はもちろんのこと議会も厳しい危機意識をもって対応しなければなりません。そのための議会改革だと思います。
行政に頼るだけでなく議会のほうから政策全般を選択と集中の視点から見直し、少子高齢化・人口減少を乗り越える財源を発掘する努力が必要だと思います。
同時進行で国策としてカンフル剤となる事業を呼び込むべきだと思います。今こそ足柄平野側から箱根、静岡県側から箱根へと抜けるスーパートンネル構想です。
箱根は大規模災害時にも活用できる強靭な道路となると北部の仙石原地域の二つの東名高速道路しかありません。世界的観光地としては心もとないです。
山肌の山林をはいで道路を建設する時代ではありません。集中豪雨に弱いですし万が一の富士山の噴火の際は砂で埋まる恐れがあります。最先端のトンネル掘削技術が求めれます。
単なる大風呂敷ではありません。交通基盤が整備が人を呼び込み、定住促進となります。トンネルで足柄平野、静岡と結ぶことは箱根町の課題を解決する原動力となります。
観光立国に直結する事業ですので当然国事業です。一大観光ゾーンの形成という経済対策として、また大規模災害時の緊急避難、物資の補給路して極めて有効な国策です。
神奈川県西部、静岡県東部地域全般の活性化に大きく関わる課題です。箱根町と関係する市町村とで結束し基盤整備促進へと運動を盛り上げる必要があると私は思います。