神奈川県開成町町会議員井上三史さんの挑戦。
神奈川県開成町の町会議員井上三史さんがお盆の直前に突然訪ねてこられました。井上さんは元中学校の数学の先生、一期目です。
静岡県小山町のまちづくり専門監を招いて地域創生の勉強会を開催するので参加してほしいとのことでした。日時はお盆の最初の日の13日の午後でした。
お盆休みの真っ最中に政策勉強会ですかと驚きました。休みなので逆に自宅にいるのではないかと思って企画したということでした。
井上さんの姿勢に圧倒されて二つ返事に参加をお約束しました。しかしお願いはそれだけではありませんでした。町内案内に同行してほしいと言われました。
静岡県小山町のまちづくり専門監の溝口久さんに早めに開成町に来ていただいて開成町のまちづくりの主要なポイントを事前説明したいということでした。
これまた熱心さに打たれて了解しました。溝口さんは13日の午前11時過ぎに小田急線開成駅に到着し昼食をとった後ぐるりと開成町を回りました。
静岡県小山町は込山町長の強力な指導力のもとで国のプロジェクト事業を導入し積極果敢なまちづくりを展開しています。
溝口さんは静岡県職員からスカウトされて込山町長の片腕となっています。井上町会議員はまちづくりのプロからの話を聞きたいと声を掛けました。
溝口さんは開成町のかやぶき屋根の古民家、瀬戸屋敷に大変な関心を持ったようでした。屋敷の近くで取り組む酒蔵の再生にも関心を寄せていました。
勉強会の会場に着いてみますと井上町会議員の後援会の幹部をはじめかなり若い方々まで幅広い世代の方々30数名が集まっていました。
開成町の町会議員の仲間だけでなく近隣の南足柄市、松田町、中井町からも議員が参加されてました。開成町の府川町長も座ってました。
溝口さん派実践の人ですので話は具体的で全て納得のいく内容でした。役所を動かすには話をつけてしまって財源を確保してやってみることだということです。
溝口さんが今熱心に取り組んでいるのは小山町が日本を代表する紡績の町であった基幹企業の富士紡績の産業遺産を活用することです。
参加者との意見交換に移りました。自治会活動といった身近な話題が中心となりました。溝口さんは丁寧に受け答えしていました。
他地域から開成町に移り住んでこられた参加者も多く、そうした「よそもの」をいかにまちづくりに参加してもらうかが話題の中心となりました。
「よそもの」という呼び方は止めようという意見も出ました。開成町を選んで移り住んできた女性らから開成町は溶け込みやすいとの感想が出ました。
最後に私に振られ意見を求められました。お盆休みの最中にこのような勉強会を開催する町会議員が存在すること自体が素晴らしいことだと述べました。
これからのまちづくりの目指す目標は「活き活きとしていてワクワクする地域づくり」だと話しました。若い人を思い切って活用してほしいとお願いしました。
途中からアルコールも入って熱気あふれる政策勉強会でした。多少失礼な言い方ですが町会議員もやればできると思いました。議員のやる気次第です。