幕末維新期の英雄の一人、勝海舟は、外交の要諦を「誠心誠意応対すること」と断言してます。民間外交も全く同様だと思います。

中国最初の王朝「夏」王朝の創始者、禹の生まれ故郷とされる河南省・登封市の研究発表会、村の祭り、すべてを取り仕切っていたのはたった一人の男性です。

常松木さんという文筆家で政府の役人でもなんでもなく民間の禹の研究者です。禹に関する著書も何冊か上梓してますし研究冊子の編集者でもあります。

常さんの熱いこと熱いこと、半端ではありません。面談しているとこちらに唾が掛かるのではないかと思うほど情熱込めて語りかけます。

そうそうたる研究者が並ぶ中国側に私たちの研究活動がどう受け止められるか心配だと語りかけました。すぐに返答がありました。

「素人だから専門の枠を超えて自由に発言できる!。現場を知ることから新たな発見がある!。」と勇気づけてくれました。

真心からの情熱が人を動かすのだとつくづく思います。中国も日本も全く変わりありません。人を動かす原点は理屈ではなく熱いハートです。

「2017国際大禹文化研討会」の開幕式で常さんより私に対し石碑の拓本の贈呈式がありました。拓本には、私をはじめ日本人名が刻まれていました。

2013年5月に登封市を訪れ禹の生誕地とされる場所を訪れ今後の歴史文化の交流を約束した記録を刻み、昨年石碑にしたということでした。

実際のその場を訪れることができました。私の名前、秘書長の小早川のぞみさん、佐久間利治さん、小林秀樹さん、間地政廣さん5人の名前を見つけました。

感激しました。と同時に常さんの日中歴史文化交流に賭ける熱い思いに応えなければならないとの思いがこみ上げてきました。

おろそかにすることはできません。石碑に名が刻んであることを常に想起して、心して取り組まなければならないと思いました。

常さんからうれしい話がありました。今回の研究発表会の段取りは2015年に神奈川県開成町で開催した第7回東アジア文化交渉学会を参考にしたということでした。

研究発表だけでなく地域の皆さんの協力で楽しいイベントを工夫したことが思い出されました。開成町役場職員と一緒に頑張ったかいがありました。

誠心誠意といえば私たちの通訳を務めてくれた男性、日中青少年書画展の下準備をしてくれた中国人スタッフの方も全く同様です。

事前に研究発表分を読み込んだり、展示作品にそそうのないよう手配したり、ビジネスの範囲を完全に超えて私たちのために全力を尽くしてくれました。

通訳の方から、私が代表を務める「日中歴史文化交流センター」の会員になると申し出がありました。もちろん大大歓迎です。

常さんをはじめ真心がこもった行動に胸が打たれました。その結果、私たちもより一生懸命になります。民間外交の歯車が円滑になります。

私たちの故郷の偉人、二宮金次郎の教えの最初は「至誠」、真心こめて取り組むということです。二宮金次郎の教えを体現した人物が中国にもいました。