今回の中国訪問の柱の一つは河南省安陽市の文字博物館での日中青少年書画展でしたので当たり前といえば当たり前ですが教育関連の交流が続きました。

青少年書画展は、西湘日中友好協会が窓口となって小田原市内の子供たちの作品は中心でした。私の地元の神奈川県開成町の中学生の作品も加えてもらいました。

中学校の名前は文命中学校です。文命とは禹王の本名です。故郷を流れる酒匂川に建立されている文命遺跡から農業用水の名前が文命用水となりました。

1947年に中学校が創設された際に農業用水から名前をとり文命中学校となりました。禹王の名前が中学校の名前となったいわれです。

禹王の故郷、中国河南省で交流事業をするならばということで文命中学校の生徒の書道と絵画の作品を展示することをお願いしました。

書道作品は、「大禹治水」という文字を、絵画は、文命遺跡を描いてもらいました。校長先生が美術の先生ですので見事な作品となりました。

横浜からも展示協力をお願いしました。横浜の作品は少し半紙がくすんでいます。理由は、リサイクルした半紙を再利用しているからです。

「エコ書道」という名前で神奈川県内徐々に広がっています。学校で使った膨大な量の半紙を捨ててしまうのは持ったないです。

精力的に協力している横浜市内の団体の協力を得て漢字の本場で優秀作品を展示できました。小田原市の加藤市長、安陽市の副市長に経緯を説明できました。

神奈川県西部地域では小田原市を除いて小学校はすべてエコ書道の仕組みが整いました。来年は小田原市でもぜひ採用してもらいたいです。いずれ中国でも。

小田原駅前に校舎を構える旭丘高校は、安陽市の国立高校と交流を続けています。旭丘高校の水野浩校長も参加されていて意見交換会がありました。

中国が国家として教育に力を入れていることをひしひしと感じました。国家の発展のためには将来を担う人材育成が不可欠との国家方針だと思います。

私は「中国の教育に取り組む姿勢は日本こそ学ぶ必要があるのでは。」と意見を述べました。日本の目指すべき国家目標は「教育立国」だと思うからです。

国立高校の説明者は「人口が多く難しい面がある。」と答えていました。私は、それでも中国はのしてくると思いました。

国立高校のスローガンを見て驚きました。「開物成務(開物成務)」だったのです。「人間の知識を開発して世のための務めをなす。」

安陽市は中国儒教の経典の一つである「易経」の故郷だとされています。「開物成務」は、易経の中にある言葉で教育を意味します。

開成町の町の名前は、1882年に創設した小学校の名前が「開成」であったことから名前を付けました。やはり「易経」から採用しました。

開成町とのつながりの不思議な縁を強く感じました。小田原市と安陽市との間の記念植樹は、「易経」の故郷であることを記念した公園内で行われました。

日本と中国は、歴史的文化的に切ろうとしても切ることのできない関係です。「文命」「開成」という二文字の深い深い意味を再認識させられました。