不気味さを増す朝鮮半島情勢

北朝鮮に対する経済制裁の強化が国連の安全保障理事会で決議されました。遂に石油と石油精製製品の規制へと踏み込みました。

かつて大日本帝国は石油の禁輸措置に対抗するために戦争手段へと訴えアメリカ、イギリス、中国などの連合国との戦争に踏み切った歴史がよぎります。

全面禁輸ではなく上限規制ですので直ちに経済が立ち行かないということにはならないでしょうが決議が履行されればそれ相当の影響はあると思います。

そうでなくても北朝鮮経済は余裕がある状況ではありません。規制で苦しむのは北朝鮮国民です。厳しさを想像すると寒々としてきます。

しかし、北朝鮮の金正恩主席が首を絞められたからといって簡単に白旗を挙げるとは思いません。すでに「日本を沈めろ。」と威嚇しています。

北朝鮮は外交では自主を前面に掲げています。アメリカに従属してアメリカの戦略のなすがままになっている国々のほうが誤りなのです。

アメリカに対してもアメリカをはじめとする大国だけが核を保有できるとする論理を否定しています。小国はなぜ認められないのかと。

そもそも核兵器保有の安全保障体制は矛盾に満ちてます。イスラエル、インド、パキスタンはなぜ保有できるのかが説明できません。

アメリカのトランプ大統領は経済人で外交の専門家ではありませんので北朝鮮と取引をしているつもりかもしれません。しかしひどく危険なやり取りです。

一歩間違えば追い込まれた北朝鮮が何をしでかすか見通しが立たないからです。本当に開き直ったら国家を守るために予期せぬ行動に出ます。

そのアメリカと日本は完全に同調姿勢をとっています。北朝鮮にとって日本は完全に敵の位置取りを占めることになってしまいました。

在日アメリカ軍基地は、韓国のアメリカ軍基地と同等の標的とされても仕方ありません。あらゆるケースを想定して防ぎきることは困難だと思います。

9日に行われた神奈川県日中友好協会の講演の元中国大使の丹羽宇一郎さんは北朝鮮が日本の原子力発電所を狙ってきたらお手上げだと話してました。

何をしでかすかわからないのだからこそ力に頼り切るのではなく話し合いの中で北朝鮮を説得する努力を続けることの必要性を主張してました。

現状は逆の方向を進んでます。安倍政権の姿勢はアメリカ一辺倒です。トランプ大統領の手法に付き合っていて危険がないか懸念します。

アメリカのやり方はいつも相手が一撃をしてから反撃します。その結果日本は叩き潰されました。北朝鮮に対してもも同様の手法があり得るかどうかです。

とても剣呑で物騒な情勢になってきたと思えてなりません。安倍政権は朝鮮半島の安定を求めているのかそれとも動乱の種をまいているのか紙一重です。

戦乱の火ぶたが切られれば、困窮するのは北朝鮮国民をはじめ周辺国の国民です。遠く離れたアメリカ国民ではありません。

アメリカの危険な取引に過度に巻き込まれてとてつもなかえり血を浴びることのないよう慎重すぎるぐらいの対応が必要だと思えてなりません。