安倍総理の賭け、吉か凶か、予断は許しません。

安倍総理が賭けにでました。今月末に召集される臨時国会の冒頭で衆議院の解散総選挙に打って出ようとしていると報じられてます。

安倍総理としては、野党第一党の民進党の目を覆いたくなるような稚拙な立ち回りを横目に自らの権力基盤の回復を一気に狙ったのでしょう。

小池都知事の都民ファーストの会の国政進出準備が間に合わないうちにという思惑も当然あったでしょう。でも唐突感は否めません。

安倍総理としての思惑は明々白々です。しかしなぜ今か何を問うのかという選挙の大義は見えません。勝てば理屈は後からついてくるというやり方です。

安倍総理が解散・総選挙を決断という報道を目にしてすぐに頭をよぎったのは今年6月のイギリスの総選挙です。メイ首相の賭けが裏目に出た選挙です。

イギリスのメイ首相は保守党への高い支持率を背景にさらに権力基盤を強固にしようとアッと驚く僧選挙に踏み切りました。

圧勝を予想されていたのに選挙結果は過半数割れの敗北に終わり閣外協力の政党との連携で何とか政権を維持する始末でした。

安倍総理がメイ首相と同じ道を歩むかどうかはもちろんわかりません。しかし敗北の可能性は十二分にあると思えてなりません。

そう考えるいの一番の理由は、メイ首相が選挙に踏み切ったと同じように自らの権力維持のための選挙以外の何物でもないからです。

大義なき選挙に踏み切ったことへのしっぺ返しが予想されるからです。加計学園をはじめとする疑惑を隠したとする反発は増幅することは間違いありません。

発信力のある小池東京都知事が繰り返し安倍総理の私利私欲選挙だと訴えればメディアを通じて安倍批判の空気は醸成され侮れません。

もう一つ不安要因は北朝鮮情勢です。北朝鮮の核開発をめぐって緊張感が高まっているときになぜ選挙なのかという疑問は当然です。

安倍総理としては北朝鮮を徹底的にたたく強気一辺倒の圧力外交を演じて自らの指導力を満天下に示して選挙を有利にしようと考えているはずです。

北朝鮮は安倍総理の思惑にやすやすと乗るようなやわな国ではないと思います。安倍総理の思惑などどこ吹く風で平気で核開発を進めるでしょう。

強気一辺倒が功を奏しないどころか逆に緊張感を強めることだけに終始してしまうと国民の不安感も高まり何をしているのかとの反発も出ます。

安倍総理がトランプ大統領と組んで演じようとしている北朝鮮への立ち回りは決して手堅い台本ができているとは思えません。

台本書き直しのドタバタ劇に転じる可能性は十二分にあります。自らの指導力を訴えるどころか浅慮とたたかれる危険性と裏腹です。

内政でも増税は波乱要因です。教育無償化とか耳障りのいいことを言っても所詮は増税だということが明白になればそっぽを向かれかねません。

民進党の前原代表は政治音痴丸出しの頓珍漢な発言を繰り返すでしょうが百戦錬磨の小池都知事や共産党の志位委員長がカバーするように思います。

安倍総理が賭けに打って出たことに対する審判は早ければ来月中に出ます。政治情勢が一変している可能性があります。安倍総理の賭けは吉か凶か予断を許しません。