9月22日中国訪問を語る講演会。

地球市民かながわプラザで「日本の中の中国展」が開催中です。明日22日の午後2時半より同じ建物の会議室で講演をします。

8月28日から9月1日までの中国訪問をもとにこれからの日本と中国の民間交流の在り方について語ります。

JR京浜東北線の本郷台駅から徒歩3分ほどのところです。入場無料です。お時間のある方ぜひお出かけください。

今回の中国訪問で中国の経済的躍進は継続していると実感しました。利用者数世界第2位の北京首都国際空港はごった返してました。

さらに巨大な新空港を建設することになっており2019年開港の予定です。中国経済の今を象徴する設備投資だと思います。

一方で大都市部と農村との経済格差は広がってます。今回の訪問でも農村部の生活環境整備は相当に立ち遅れていました。

経済の躍進を継続し経済格差の解消も同時進行で実現する、この難問にどう立ち向かっていくのか中国にとって最大の課題です。

こうした中国に対し日本はどのように対応すればよいのでしょうか。一番いけないのは実態を見ないという態度です。

あるがままに現実を観ることです。現実を観るために最も有効なのは観光です。単なる物見遊山ではなく本当の観光です。

地域の暮らしぶりや文化を観ることが観ることが観光の本来の意味です。歴史や文化、地域の暮らしぶりを観ることです。

今回の中国訪問で私が一番衝撃を受けたのは治水神・禹王の生まれ故郷といわれる河南省登封市の農村地域で行われた禹王まつりでした。

村人4000人が参加しての年に一度のお祭りです。心の底からの熱烈歓迎に訪問団一同、大感激でした。私は魂が揺さぶられました。

中国の農村部の人々の心と触れ合った感じがしました。これこそが本当の観光だと確信しました。こうした慣行を日中双方で盛んにすべきです。

日本と中国の禹王まつりを双方で見比べてみるのも面白いです。日本と中国の文化の違いが良く理解できるに違いありません。

日本ではお供え物に豚や牛の頭、ワニや蛇は出てきません。線香の太さ大きさは半端ではありません。民族衣装も異なります。

中国伝来の禹王を称える祭りという共通性はあってもその地域地域の特色があります。文化は多様だということを理解することができます。

違いを知り共通性も知ることは日本と中国が本当の友情をはぐくむために大切な取り組みだと思います。本当の観光が必要です。

未来を担う青少年の交流をもっと盛んにする必要があります。甲骨文字が発見された殷墟のある河南省安陽市の文字博物館で青少年書画展が開催されました。

神奈川県小田原市を拠点として活動している西湘日中友好協会の必死の努力の結果実現できました。もっと地方自治体や国も応援すべきです。

日本の子供たちが文字通り大国になろうとしている中国の子供たちと早くから交流を重ね互いを知る機会を得ることは大切です。

新しい日中関係を創り出すためには若い世代が純粋な気持ちで双方の歴史と文化を知ることが土台となることは言うまでもありません。

地域に根差した文化を観る本当の観光、それと青少年の交流の促進。この二つがこれからの日中関係を築く柱だと話してきます。