民進党に未来はあるのか。
安倍総理の解散決断を促した最大の要因は、9月1日の代表選挙からの民進党のドタバタ劇であることはいうまでもありません。
民進党は寄せ集めとやゆされます。危機的状況に直面してまとめることができません。自民党と大きな違いはここにあります。
自らは地位を求めず泥をかぶり歯車を回す凄みのある人材が枯渇しているのがその原因だと思います。俺が俺が出は結束はできません。
きらびやかな経歴を有した人材はあまたいるのに凄みとなるとからきしです。政局の荒波を真正面から受け止め潜り抜ける体験不足なのでしょう。
神奈川県の民進党は悲惨としか言いようのない状態です。小選挙区で勝ち上がっていた代表が小池新党へ逃げてしまいました。
後藤祐一さんは元経済産業省のキャリア官僚でエリートです。責任ある立場にいながらの脱党劇は本人のキャリアに深い傷を残しました。
将来ある人材は筋を通すべきです。困難に耐えて踏ん張る姿勢に有権者の共感が呼び覚まされます。おたおたする必要はありませんでした。
小池新党に走り一時は脚光を浴びる可能性はあると思います。しかし党県連の責任者でありながら一番苦しい時に逃げるようでは大輪は咲きません。
後藤さんのあと民進党の県連代表に就いたのは当選2回の本村賢太郎衆議院議員です。47歳で比例代表の復活当選組です。
キャリアを調べてみましたら母子家庭に育ち母親は居酒屋を家営して生活の糧にしたと自身のホームページに記載されてます。
衆議院議員の秘書から県会議員、衆議院議員とキャリアを積んできました。2012年12月の総選挙では落選の件県もあります。
こうしたキャリアがあえて火中の栗を拾う決断に結び付いたのかと思いました。苦しくてもへこたれない図太さがにじみ出てます。
民進党は本来ならば順風とはいえないまでも安倍政権を堂々と叩ける状況でした。それが前原代表になったとたんに逆風となりました。
この環境の中で戦うのは容易ではありません。しかも離党者が相次ぐ神奈川県連代表です。並大抵の根性では潜り抜けられません。
(本村賢太郎 衆議院議員 ホームページより)
本村賢太郎さんを応援したくなりました。何とか這い上がってもらいたいです。本村さんのような人材が民進党には必要です。
民進党は断崖絶壁に立たされています。政党に投票する比例代表は、勢いのある小池新党に野党の得票は流れることが予想されます。
民進党は大きく投票を落とすでしょう。そうなりますと小選挙区で落ちて比例代表で復活当選も容易ではありません。
民進党の生きる道はかつての55年体制、自民党と旧社会党が対峙していた時代の構図が残っている北海道や東北甲信越などで勝ち上がることです。
大都市圏は小池新党に持っていかれてしまうとみられます。民進党は地方を基盤とした政党として存在感を示す方向へと転じざるを得ません。
地方を基盤に足腰を強くして政局に一定の影響力を持つ存在として踏ん張って欲しいです。地域にもっと根差していくことが再生のカギを握ってます。