自称、憂国の暴走老人亀井静香氏に期待

安倍総理のやり方は強引すぎる。希望の党に期待したけど排除の論理で正体がばれた。立憲民主党は力不足。共産党に入れるのは…。

安倍政権はかろうじて存続するのかそれとも退陣まで行くのかはわかりません。政権存続となってもその後の国会運営は一筋縄ではいきません。

希望の党の唯一といってよい政策はしがらみのない政治です。森友学園、加計学年問題の疑惑解明は否が応でも力を入れなくてはなりません。

安倍総理が乗り切れるのか否か予断を許さない事態に発展すると思います。日本の中央政局はしばし大乱世の時期が続きます。

北朝鮮の核ミサイル問題を抱える中で中央政治が安定しないとなると日本は国家的危機を迎えているといっても言い過ぎではないでしょう。

このような時期に不可欠な人材は天下御免で正論をズバリと言い放ち政局を沈める迫力のあるベテランです。今や絶滅危惧種となりました。

日本政界で数少ない天下御免の正論政治家亀井静香さんが石原慎太郎さんと対談本を出版しました。『イエスと」言わせる」日本』(小学館新書)です。

ひとことで言って面白いです。主張に全面的に同意できなくても本音をズバズバ言って本来の政治を追求している姿勢に心地よさを感じますです。

二人の共通項はアメリカの言いなりになるなという点です。外務官僚がいかにアメリカ追随かを実例を挙げています。

1990年代半ばにアメリカとの間で日米航空摩擦が激しくなり運輸大臣だった亀井静香さんは交渉の最前線立ちアメリカから妥協を引き出しました。

この時事前交渉の場に外務省の役人を入れなかったことがあるそうです。理由は外務省が入るとアメリカに筒抜けになるからだということです。

当時の外務大臣は河野洋平元衆議院議長で「アメリカを刺激しないでくれ」の一点張りで亀井さんに自制を求めてきたということです。

アメリカという国は強く出ないとなると足元を見て過大な要求をしてきてこちらが強く出て初めて妥協に応じるという体験談を語っています。

亀井さんのようにひるむことなく正論をもってぶち当たる政治をしてほしいものです。これが本当の対立軸だと思います。

トランプ大統領に日本の国益からして好ましくないことは堂々と主張しなくてはなりません。それは、北朝鮮への制裁措置も全く同様です。

万が一の武力紛争が発生したら攻撃にさらされるのは日韓両国ですから当然すぎるぐらい当然のことだと思います。

しかし現状は、手法が過激すぎるのひとことも発せられない情けない状況です。核兵器禁止条約もアメリカに気兼ねして賛成できません。

小池都知事は日本をリセットすると言いました。その根幹はアメリカ一辺倒の属国根性をしゃんとさせることだと私は思います。

それなしに「しがらみのない政治」とか言っても迫力不足です。アメリカへの従属姿勢を改めるということがリセットの本丸だと思います。

自称、暴走老人の亀井静香さんの天下御免の正論に期待します。右往左往する政局を暴走老人の一喝でまっとうな論議へと導いて欲しいものです。