立憲民主党は保守層を目指せ。

希望の党代表の小池東京都知事による排除の論理で弾き飛ばされた民進党内のリベラル勢力が立憲民主党を結成しました。

自公両党の与党に対し、希望と維新、それと立憲民主、共産といった色分けがはっきりしたことになり有権者にとっては選択しやすくなりました。

立憲民主党は、政党名には理念を掲げました。しかし、今回の総選挙で立憲民主党に入れる有権者は理念だけに賛同する訳ではないと思います。

俗にいう判官びいきといいますが弱いものが奮起して戦おうとしているその姿勢にエールを送りたくなって投票する有権者も多いのではないでしょうか。

小池都知事の排除の論理に敢然と立ち向かうき然とした姿勢は賛同を呼び覚まします。理念や理屈ではない感情が投票行動に影響を与えます。

立憲民主党の中核の議員各位は感情より理念や理屈だという傾向に方が多いと思います。今回の選挙でそうした皆さんは戸惑う場面もあると思います。

理念や理屈では動かない有権者が相当数いるということを肌に感じるからです。判官びいき感情はある程度風となるような予感がします。

立憲民主党が票を伸ばすためには判官びいき感情を徹底して活用するべきです。小池都知事の暴挙に弱者が立ち上がったというべきです。

立憲民主主義の大切さを何度声高に主張しても大半の方は意味が解りません。それよりも弱い者いじめに我慢ならなかったほうが浸透します。

立憲民主主義という理念もよほどかみ砕いて話すようにすべきです。インテリが多い政党ですのでこの点は要注意です。

小難しく話すことが自らの存在感を高めるという感覚は選挙では百害あって一利なしです。どれだけわかりやすいかのほうが大切です。

立憲民主主義は憲法というルールを守ってみんなで納得して決めていく政治です。有無を言わせぬ独断専行は対極にあります。

有権者の声は無視され危険です。だから安倍総理のの政治を止めなくてはならないんだと主張しないとピンとこないと思います。

また立憲民主主義という理念やそれに基づく様々な制度は守るための目的ではなく手段であるということにも注意が必要です。

真に守るべき対象は日本国であり日本国民であることを認識しないとなりません。日本と日本人を守るために立憲民主主義があります。

ヨーロッパの理念であっても日本に定着しその仕組みを活かした政治を行うことが結果的には日本と日本人を守ることにつながります。

立憲民主主義は武器や弾薬ではありません。しかし立憲民主主義を堅持することは武器や弾薬以上に強い力を持つことを訴えるべきだと思います。

世界が認める優れた理念、優れた政治制度を持ち十二分に使いこなし豊かで安定した平和の国をどうして滅ぼそうとするでしょうか。

立憲民主主義が持つ力をわかりやすく有権者に選挙戦を通じて伝える努力を惜しまないで欲しいです。納得のいく支持となります。

こうした訴え方は保守の支持層にも十二分に通用します。保守支持層の中のリベラル層の発掘に力を注ぎ票の上澄みを目指すべきです。