総選挙1~筋を通した立憲民主党にエール~

衆議院選挙が公示されました。JR東海道本線の藤沢駅に途中下車しました。立憲民主党の阿部知子さんの激励のためです。

阿部さんは私の神奈川県知事選挙や衆参の国政選挙を応援してくれた方です。ささやかな恩返しです。

9月の民進党の代表選挙では憲法改正派の前原誠司さんを支援してびっくりしました。持論と異なるからです。

最終的には立憲民主党の結党のメンバーとなり本来の阿部さんの原点に復帰しました。筋を通した形です。

希望の党の結党の過程はいやらしさが付きまといます。苦境に陥った党の責任者が責任を放棄して脱走したからです。

小池都知事の人気を当て込んで自らの身を守った行為だと言われてもしかたありません。筋が通りません。

小池都知事は、排除の論理を打ち出しました。この有無を言わさないやり方に反旗を翻した面々が立憲民主党を結成しました。

独裁的な立場にある小池都知事に立ち向かう姿勢に私はエールを送ります。今回の選挙は立憲民主党を支持します。

目先の保身のために右往左往する政治家は大乱世を切り拓くことは不可能です。筋を通せる政党、政治家が求められます。

立憲民主党にその端緒を観ました。この党を基軸の一つとして筋を通すことのできる面々が結集したときに希望が生まれます。

現在の希望の党は小池都知事の人気に頼るだけの幻想です。すでに人気に陰りが見えて先行き不安となっています。

今回の総選挙の最大の関心事は安倍政権が存続できるかどうかです。政策論議は残念ながら低調にならざるを得ません。

突如の解散なので解散の大義に無理があります。消費税の使い道をめぐって論議しても再来年秋のことで切実ではありません。

憲法改正にしても選挙後直ちに断行しそうな情勢ではありませんのでこちらも緊張感は今一つ乏しいです。

となりますと残る最大の争点は安倍総理大臣の信任になります。選挙前になって内閣支持率は落ちてます。

森友学園や加計学園の国庫戦略特区をめぐる疑惑があり総理への信頼感が失われている状況は改善してません。

自民党単独で過半数の233議席を確保できないと退陣論が湧き出てくると思います。57議席も減らして首はつながりません。

ただし安倍総理大臣が退陣したとしても自民党の第一党は揺らぎません。自民党を中心とした政権が誕生します。

公明党は30議席以上は確実ですので連立政権を組めば安泰です。もし波乱があるとすれば連立の組み換えです。

自民党にとってはこれが一番いやでしょう。もし石破茂さんを希望の党が担ぐ動きを見せたりすると分裂含みとなります。

石破さんは党内基盤が極めて脆弱ですので総理の座を狙うとなると自民党の外からの待望論は追い風となります。

ただし石破さんは一度自民党を飛び出した過去があります。自民党が一番苦しい時に仁義に反したとの批判があります。

政界は一寸先は闇とはいえ野党の支援も当て込んで危険な賭けに出るハードルは相当に高いでしょう。

いずれにせよ今回の総選挙は政策論議ではありません。自民党の獲得議席数だけが注目点です。大乱世の前哨戦です。