総選挙6~希望の党と原発ゼロ~
台風の襲来が予想され22日の天気が心配です。岐路の立たされている日本の選挙です。必ず投票に行きましょう。
2011年3月11日から6年7か月以上が経過しました。福島第1原発の現状は変わりがありません。
安定しているのではなく予断は許さないという意味です。再び地震や津波が襲う可能性もゼロではありません。
今月10日福島地裁は、福島原発訴訟で国と東京電力の責任を認め避難民に損害賠償を支払う判決を下しました。
原発訴訟の判決は3件目で判断は分かれています。これから最高裁まで裁判闘争は継続することになります。
こうした状況下で原発再稼働の動きは着々と進んでいますしインドへの原発輸出の動きも加速しています。
どうしてこのような事態になるのか。難しく専門的な話では全くありません。日本人の常識・良識が問われていると思います。
あれだけの大事故を起こし処理もままならぬ状況で「完全に管理下にある」と宣言しオリンピックの誘致を成功させました。
国策で原発設置を遂行し多数の避難者が今なお苦しんでいるにも関わらず再稼働、原発輸出が常識・良識だとは到底思えません。
狂気の日本といわれても仕方ない中での総選挙です。私は、原発による放射能の拡散をこれ以上容認してはならないと思います。
政治状況は、きわめてじわりとですが原発ゼロへの歩みが進んだように見えます。希望の党が2030年原発ゼロとしたからです。
鮮明にしたのは大きいです。これで自民党以外はすべてゼロの方向となりました。自民党包囲網ができました。
これまで原発ゼロが進まなかったのは民主党から自民党へ政権交代が2013年1月になされたからです。
自民党政権の復帰とともに大方の国民の願いである原発ゼロの道は遠のきました。自民党内の脱原発派も沈黙しました。
河野太郎外務大臣が代表です。自由な立場の時は激しく脱原発を主張しながら政府の重職に就任すると持論の封印は邪道です。
原発の是非は政治生命をかける重みを待つ重要課題です。からだを張るべきです。今こそ本来の主張を展開すべきです。
希望の党は失速を続け党首の小池百合子東京都知事は政治生命の危機に瀕するのではないかと思われるほどです。
この困難な状況の中でもし党の再起を図るのならば原発ゼロ政策を前面に打ち出す以外に独自性を打ち出す手はありません。
しがらみのない政治などとあいまいなことを主張しても具体的ではありませんし鮮明な違いは出せません。
原発は違います。自民党以外の各政党、ゼロに向けて動くべきとの考えは持っているものの具体の行動になってません。
今回の総選挙の結果はおおむね見えました。希望の党のあまりに早い栄枯盛衰に驚いている有権者は多いです。
総選挙の結果、希望の党は小政党に転落するでしょう。しかし、原発ゼロの一点突破全面展開政党となれば再び希望の発信源となります。
希望の党の結党が意義あるのかどうかは鮮明な原点に帰ることができるかどうかです。それは原発ゼロ以外にありません。