足柄地域の未来構想を練る。
昨晩、足柄地域の青年会議所の勉強会に参加しました。2019年から5年間のまちづくりの構想への助言のためでした。
私は現状を前提にその延長線上に構想を描くのではなく20年、30年先のあるべき姿を描いて今なにをなすべきかを語りました。
日本はいったんリセットしなければならない時期が必ず来るという私なりの見通しからそう述べました。
政府がいくら躍起になっても人口減少、少子高齢化は止まっていません。国と地方の借金は膨れ上がるばかりです。
外に目を向ければ北朝鮮の核ミサイル、中国の強大化、アメリカからの市場開放圧力、内憂外患といってよいです。
この危機的状況を脱して日本がより良い未来を構想するためにはどこかの時点でリセットが必要だと思います。
小手先の改良ではなく150年前の明治維新に匹敵するような体制の刷新をしない限り国家の立て直しは無理だと思います。
明治維新並みの構想ですので天皇陛下が京都に移る遷都、国会や中央省庁の地方移転がなければなりません。
明治維新は、廃藩置県。今度は、逆に、日本を東京一極集中の国家から地域が主体となる多極分散型の国家を目指す必要があります。
東京一極集中国家は、大規模災害にあまりに脆弱です。日本各地域は多様です。全国画一で政策を実行するのは無理です。
沖縄と北海道は高度の自治権を持つ自治州と位置付けてその他の地域も道州制へと移行することも視野に入ります。
こうした日本リセット構想がいずれ迫られるとすると日本の地方自治体は対応するための未来構想を練る必要があります。
私の住む足柄地域も同様です。私は強固な地域連携と大都市部や海外との交流で活力を維持すべきと述べました。
ネットワークの時代です。無理して合併する必要はありません。その代わり強固な連携が絶対条件です。
道州制時代をにらんで地域の連携を進めるためには何が必要かを考えて共通で取り組む必要があります。
私は、足柄地域に不足しているのは高度の医療施設だと述べ大学病院クラスの拠点となる医療機関が必要だと提案しました。
南足柄市北部の運動公園あたりが適地だと思います。拠点となる病院ができれば地域を循環する交通体系も整ってきます。
もう一つ重要な視点は海外との交流です。箱根町との連携により国際観光を進めることで対応すべきだと思います。
ふたつの基盤整備が不可欠です。箱根への交通アクセスです。トンネルで世界の箱根と結ぶべきだと私は考えます。
東名高速道路の大井・松田インター近くにそびえたつ旧第一生命ビルは観光施設として再生が望ましいです。
大きな投資が必要ですので海外の資本の投下も当然視野に入れて考えるべきです。大胆に攻め活路を見い出したいと語りました。
最初から無理だと決めてかかれば小さな構想しか生まれません。それでは日本リセット時代に対応できません。
既存の計画にとらわれることなく理想の姿を描き、実現するためには何が必要かを考え行動すべきだと思います。