2020年夏、東京の顔は?
この先の日本の最大のイベントは2020年夏の東京オリンピック・パラリンピックです。1000日を切りました。
平成時代が終わりをつげ、新しい天皇陛下のもとで実施される日本の面子をかけた一大イベントです。
世界のアスリートたちを迎えるのは首都東京のトップです。その時の顔はいったい誰になっているのでしょうか。
ほんの少し前まではそんなことを問うのは愚問でした。しかし、小池百合子都知事の希望の党の大失策でわからなくなりました。
舛添前東京都知事のスキャンダルによる辞任によって東京都知事選挙が昨年8月実施されました。オリンピックの期間中に任期満了です。
まさか期間中に都知事選挙を実施するわけにはいきません。開会式直前が都知事選挙の投票日となります。驚くべき日程です。
小池都知事が盤石のカリスマ性を発揮しているのであれば直前の選挙であっても意に介すことのない問題です。
事情は一変しました。自民党は対抗馬を立ててオリンピックの顔を目指して激しい選挙戦が戦われるでしょう。
自民党内には策士がたくさんいます。小池都知事を早めに引きずりおろす手段がないかと思案を始めたとしてもおかしくありません。
オリンピックの直前に選挙するよりもっと早く選挙して自らの意に沿う人物に東京の顔になってもらったほうが良いと考えるに決まってます。
元政治記者の勘として小池おろしは水面下で始まっているとにらんでます。都議会自民党を中心にあの手この手で小池都知事を叩こうとしてくると思います。
築地市場の豊洲への移転をめぐっては、環境基準のクリアの問題だけでなく豊洲進出予定だった企業が進出断念に追い込まれるなど火種にはことかきません。
築地と豊洲の併用という小池都知事のプランが果てして実現可能なのかどうかというそもそも論もまだ決着がついていません。
小池都知事は国家戦略特区を活用して外国人の在留規制を緩和し外資系の人材確保を目指してます。安倍政権と敵対した今、すんなりとはいかないでしょう。
森友学園や加計学園はだめだと攻撃し、自らが求める特区活用を許せとはなかなかいきません。
ただ、規制緩和は、安倍政権と一致しています。なりふりかわまず、すがり付く可能性もあります。
それでも人材派遣の規制緩和で本当に経済活性化するのか業者のり家気優先ではないかとの反論は出ます。
小池都知事を守る側の都民ファーストの会自体も揺らいでます。小池都知事の言動をめぐって異論があり側近が都民ファーストの会から抜けました。
それと小池人気でにわかに政治家になった面々が多く揺さぶりに右往左往しそうです。
都議会公明党がカギです。公明党が小池都知事と距離を置きだしたらその時から小池都知事の転落は加速します。
都議会自民党はそれを狙っているはずです。状況としては意外に早めに都政の乱があっても不思議でありません。
ひそかに小池都知事に代る玉探しはすでに始まっていると思います。2020年夏の首都東京の顔、皆さんならだれを選びますか。