小田原市と南足柄市、”合併騒動”の後始末へ。

神奈川県西部地域のまちづくりの在り方を根本から変える小田原市と南足柄市の合併がどうやらご破算になりそうな雲行きです。

両市の合併論議が空中分解ということになりますといったいこれまでの動きは何だったのだろうかという疑念が湧いてきます。

特に、南足柄市は最初からこのような事態になることを少なくとも市長は読んでいて反対するタイミングだけをにらんでいたのではないかとの疑念です。

広域でいくつもの市町村が絡む市町村合併ではなく地域の一番目の中心的都市と二番目の市との一対一の合併話です。首長同志の真剣勝負だと思いました。

南足柄市の加藤修平市長は初当選の時から合併には慎重だったのですが今回正式の合併協議に臨んだことで、これは合併の可能性が高まったと思いました。

慎重派の市長が姿勢を転じればこれは大きな力になるからです。しかし、現在の状況を見ればその合併に対する姿勢には変化がなかったようです。

市民の声を聴いてと再三発言していた背景は周囲に強固な反対の声がありそうした声がいずれ表面化することを承知の上で待っていたとみるのが常識的です。

合併が失敗となった後、南足柄市の加藤市長はなぜこうした経緯になったのか十二分すぎるほど十二分に市民に説明する責任があります。

南足柄市長としてなぜ合併協議に臨んだのかきちんと議論に向き合ったのか否か、最終的になぜ断念との結論に達したのか明確化が不可欠です。

それ相当の時間をお金を費やして合併論議を続けてきました。合併協議に参画する最大の理由とされた財政難への対応も厳しく問われるでしょう。

一方小田原市での議論も大して盛り上がりませんでした。こちらも首長の姿勢に大きくかかわっています。合併の大義をはき違えています。

人口減少が進む小田原市では人口20万人への復活を目指す手段として合併を目指したのではないかと思えてなりません。次元の低い話です。

地域の中核的存在となるに相応しい人口として20万人を目標に掲げ単独での実現は困難なので隣市との合併によって達成しようということです。

加藤憲一市長が神奈川県西部地域の新たな広域連携のリーダーとなるとの決意を示し小田原市と南足柄市の合併が不可避だと訴えて欲しかったです。

新たな広域のビジョンの策定に向けて小田原市長が先頭に立つとの強い思いを発信して合併論議を引っ張れば状況は大きく変わったと思います。

吸収合併される側の南足柄市民が小田原の加藤憲一市長に未来を託そうと思いを変えたかもしれません。地域の中核ならんとするトップの気概が欠けていました。

小田原市の加藤憲一市長も合併論議が何の成果も残せずにもくずのように消え去ってしまうことになればその責任を問わざるを得ません。

小田原市、南足柄市両市の合併が”騒動”で終わった後には、神奈川県西部地域にはばらばらの状態の市町だけが残ったでは話になりません。

両市の市長が広域の連携の再組み立てに着手しなければなりません。それが合併”騒動”に対する両市のトップの最低限の責任の取り方です。