ラグビー界、世界最強の名将に学ぶ。

ラグビーワールドカップ２０１５年大会は、ラグビー発祥の地のイングランドで行われました。日本は、ラグビー強国の南アフリカに大金星を挙げました。

ラグビー史上最大の番狂わせと言われました。日本チームを率いたのは母親が日本人のオーストラリア人、エディー・ジョーンズさんです。

ラグビーは条件が満たせば外国人も日本代表になれます。体格に秀でた外国人と素早い動きができる日本人を組み合わせジャパンウェイ戦法で勝利しました。

エディーさんは現在、イングランド代表の監督となり名将ぶりをいかんなく発揮しています。そのエディーさんが来日し日本の高校生チームを指導しました。

NHKの教育テレビで世界の名将が子供たちを指導したらどれほど強くなるかを追いかける番組があります。そのラグビー偏としてエディーさんは登場しました。

東京の目黒学院を指導しました。半世紀も前のラグビーの名門です。再びラグビー強豪校を目指して強化に取り組んでいるチームです。

日本に住むハープの子供や留学生も多数含まれる国際性豊かなチームです。エディーさんが率いた日本代表チームみたいな構成です。

エディーさんの指導期間はわずか５日間です。まずは守りから指導が始まりました。いの一番に指摘したのはお互いに声を出し合うことでした。

黙っていてはチームで守ることはできないと再三指導してました。そしてただ声を出すだけでなく意味ある言葉を発しないといけないと注意してました。

居酒屋で騒いでいるような会話は無駄だということです。日本人が声を出すというと居酒屋の会話みたいなる傾向があるということです。

エディーさんは常に意味ある会話のコミニケーションを求めます。そこから自分で考える練習姿勢が生まれると考えているのだと思いました。

エディーさんの指導は極めて単純で明快で具体的です。まっすぐ見て視野を広く保つ。パスをしたら背番号の見える位置に下がりフォローするなどなどです。

世界の名将、エディー・ジョーンズの指導によって目黒学院は大学生の二軍チームとの練習試合で見事勝利するまで成長しました。

目黒学院は東京代表として今年の全国大会の出場も決まりシード校になりました。エディーさんの指導が大きな影響を与えた可能性があります。

エディーさんは日本代表チームの指導を通じて日本のチームの強みと弱みを知り尽くしているのだと思います。その眼で課題を瞬時に見抜くのだと思います。

そして単純明快に具体的に指導するのであっという間に上達するのだと思いました。手際が良いのでまるで魔法にかかったかのようです。

最初の一歩は、意味あるコミュニケーションを通じてチームで守ることでした。互いの意思疎通が基本中の基本ということを意味します。

以心伝心とかあうんの呼吸ではだめで互いに言葉を発してよく理解しあって行かないと成果は得られないということだと思います。

日本人の社会ではいまだ沈黙は金的な伝統があります。しかし、それでは強い組織は作れません。言葉を発して理解しあう癖を身に着けることが第一歩です。